北米遠征ツアーに帯同中のレアルMF久保建英【写真:Kyodo News/Getty Images】

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クラブ公式ツイッターが練習中のゴール動画を公開 久保がナバスから2点奪う

 今夏JリーグのFC東京からスペインの名門レアル・マドリードへ加入した日本代表MF久保建英は、現在トップチームの北米遠征ツアーに帯同しているが、トレーニングで連日のように美技を披露し海外での評価を着実に高めている。

 レアル公式ツイッター日本語版は15日、練習中の1本の動画を公開。久保がミニゲームで決めた2本のゴールを「クボのゴラッソ!」と記し、動画付きで公開している。

 レアルB(カスティージャ)所属ながら、9日からトップチームの北米遠征に帯同している久保は、カナダ・モントリオールでトレーニングに励んでいる。スペイン代表DFセルヒオ・ラモスやウェールズ代表FWギャレス・ベイル、元フランス代表FWカリム・ベンゼマといったスター軍団の中でも物怖じすることなくプレーし、華麗なテクニックを披露する18歳の日本人MFへの注目度は日に日に高まっており、スペインの全国紙「AS」が14日付の一面で「KUBO MANIA」(クボマニア)と見出しを立てて報じたほどだ。

 海外からの関心が高まるなかで、久保が魅せた。レアル公式ツイッター日本語版は15日、「クボのゴラッソ!」と記し、ミニゲーム中に決めた2つのゴールを動画で紹介している。

 1点目のゴールは、左サイドからグラウンダーパスが中央に入った瞬間に久保が3人目の動きで縦へ。ポスト役の選手がワンタッチで足もとにはたくと、久保はコスタリカ代表GKケイラー・ナバスと1対1の場面を迎えた。すると久保は左足で蹴ると見せかけてボールを足裏で軽く転がし、右足インサイドで冷静に蹴り込んだ。中央を守っていたブラジル代表DFマルセロも、久保がボールを転がした瞬間に左へステップを踏むほど、一連の動作は滑らかなものだった。

 2点目はドリブルでゴール前に侵入した久保が、前方をふさいだ相手をまたぎフェイントで翻弄して右前方へと突破。最後はGKナバスの動きを見極め、左足のアウトサイドキックで逆サイドネットに流し込んだ。

レアル贔屓紙も「素晴らしい」と賛辞

 この二つのゴールに海外メディアも反応。レアル贔屓で知られるスペイン紙「AS」は動画付きで紹介すると、「素晴らしい」と絶賛。同紙のチリ版も「マドリードで久保が驚き」と伝えれば、中米ホンジュラスのメディア「diez」は、「ゴラッソ! 久保がレアル・マドリードのトレーニングでケイラー・ナバスを“粉砕”」と報じた。

 トレーニング中のシーンとはいえ、世界的名手であるナバスを嘲笑うかのように決めた2本の技巧的なゴールは、海外メディアにさらなるインパクトを与えたようだ。チームは今後バイエルン・ミュンヘン(20日/ヒューストン)、アーセナル(23日/ワシントンDC)、アトレチコ・マドリード(26日/イースト・ラザフォード)とプレシーズンマッチを行う。18歳久保の“レアルデビュー”へ、期待は高まるばかりだ。(Football ZONE web編集部)