東海大菅生vs都立小平南

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東海大菅生、収穫が残る投手起用で5回コールド勝ち!

  春優勝候補・東海大菅生が初戦を迎えた。ここまで強豪校の序盤敗退が相次いでいるが、東海大菅生は危なげない試合展開を見せた。その展開に呼び込んだのが、先発の新倉寛之といっていいだろう。この春から都大会、関東大会で先発の経験を積んできた。 立ち上がりからストライク先行のピッチング。常時120キロ後半の速球、スライダーを中心にどんどん打たせて取る投球。新倉は「あまりコントロールできていなかったが、球威はあった」と答えるように、手元で押し込み、打たせて取っていた。

 打線も新倉を援護。1回裏には5番西垣 大輝の右前適時打、6番今江 康介の左前2点適時打で3点を先制。その後も打線がつながり、3回まで13得点を挙げた。

 新倉は4回を投げて被安打1、無四球、無失点の好投。若林監督も「コントロールも安定していて、球威もあった。よく投げられていました」と投球内容を評価。

 立ち上がりに気を付けたという新倉。その理由は春季関東大会決勝戦の悔しい経験にある。先発した新倉は先頭打者本塁打を浴び、計3失点。1回で降板してしまう。「本当に悔しい経験を味わったので、あの試合を機に練習の取り組みもすべて変えようと」普段の練習から短ダッシュのメニューを多くして瞬発力をつける練習を行った。その結果、立ち上がりから精度の高いストレートを投げられるようになったのである。

 そして5回表からマウンドに登ったのは左腕の広瀬 楽人。球威では新倉より上も大型左腕だ。縦振りから繰り出すストレートは常時130キロ〜135キロ前後。球質は重く、思わず詰まらせてしまうほどのすごみがある。あっさりと三者凡退に退け、13対0と5回コールド勝ちで試合を終えた。

 エース・中村 晃太朗を投げさせずの5回コールド勝ち。試合スケジュールがタイトになっていく、今後のことを考えると、大きな1勝だ。若林監督は「点差がついていたので、いろいろな選手を試すことができました。初戦は難しいですが、こうして突き放せたのは、秋準優勝、春優勝と勝っていた経験が今日のような試合運びにつながったと思います。夏は晃太朗1人だけでは勝てないので」と2番手、3番手投手の活躍を期待している。新倉もそのつもりだ。「なるべく晃太朗さんを投げさせない展開にできればと思いますので、これからも活躍をしていきたい」と自覚たっぷり。甲子園を目指す強豪校にとって投手陣の運用は1つのポイント。大事な初戦で2人の2年生左腕投手が活躍したのはとても大きい。

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◇15日の試合

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