バンコクの日常に触れるプチクルーズ。交通の要・チャオプラヤ川から訪れる【黄金の涅槃仏】

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観光船や水上バス、そして物資を運ぶ大型船が常に行き交うチャイプラヤ川はバンコクの交通の要。せっかくバンコクへ観光に訪れたなら、タクシーやBTS(高架鉄道)、MRT(地下鉄)といった陸上の交通機関だけではなく、ぜひ水上バスも上手に活用したいところです。特にバンコクの中心地は渋滞も激しいので、水上バスを利用した方が断然早く移動できますし、主要な観光スポットへのアクセスもラクちん。効率良くバンコク観光を愉しめます。

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|チャオプラヤ川を毎日運航する水上バスで「暁の寺」へ

今回はホテル「マンダリン オリエンタル バンコク」からチャオプラヤー・エクスプレス(以下、急行船)を利用して“黄金の涅槃仏”で有名な「ワット・ポー」を目指します。



▲船着場は「マンダリン オリエンタル バンコク」のすぐ隣に



▲「ワット・ポーはココだね!」とみんなが指を差すのか、船着場の運航ルート図の「ワット・ポー」の最寄の船着場は真っ黒に剥がれてしまっています

まずは船着場のスタッフに行き先を伝えてチケットを購入。利用するのはオレンジエクスプレスライン(オレンジ旗が目印 以下、急行船)で運賃は一律15パーツ(約¥50)です。



▲チケットは乗船してからも購入できます

チャオプラヤ川沿いには沢山の船着場がありますが、どこに止まるのかは旗で見分けることができます



▲急行船の後方には目印のオレンジ色の旗



▲同じ色の旗が立っている船着場に止まります

船が来るとスタッフが教えてくれるので、乗り遅れないよう川の近くへと進みます。案内するスタッフや現地の利用者はとても慣れた様子で、観光だけでなく日常的に使われている交通費手段なのだと改めて実感。そして船の後方から乗り込むと、できるだけ船の前方に行くように促されます。





船内では川から心地よい風が吹いてくるので、手すりにつかまり外を眺めるのがオススメですが、川が荒れていると船の中まで容赦なく水が入ってくるので濡れないように注意が必要です。



▲「ワット・ポー」が目的地ですが、オレンジ旗の急行船は「ワット・ポー」の最寄の船着場には停まらないので、対岸の「ワット・アルン」の船着場でいったん船から降ります



▲ワット・アルン(暁の寺)

アルンとは「暁」という意味で、三島由紀夫の小説「暁の寺」に登場する美しい寺院。この「ワット・アルン」を左手に眺めながら「ワット・ポー」行きの船に乗り換えるため船着場へと向かいます。

 

|「ワット・ポー」で“黄金の涅槃仏”とご対面

「ワット・ポー」へ向かう船に乗る際は、船着場の入口で運賃を支払います。





▲「ワット・アルン(暁の寺)」から「ワット・ポー」へ渡る専用船一度に沢山の人を乗せて対岸に渡ります



▲いよいよ「ワット・ポー」最寄の船着場に到着

船着場を降りて2〜3分歩くと、「ワット・ポー」に。なお、入場時は肌の露出の高い服装はNGです。入場料は200バーツ(約¥660)で、ミネラルウォーター(1本)の引換券付です。



▲ミネラルウォーターは敷地内の売店付近で交換してくれます

タイの王宮のすぐ近くに位置する「ワット・ポー」はラーマ3世によって造立された寺院。キラキラと輝く“黄金の涅槃仏”が有名で、いよいよご対面です。





▲涅槃仏は全長46m、高さ15m。写真には収まりきらない圧倒的な大きさ



▲注目したいのが涅槃仏の足の裏。仏教の世界観を現した108の図が、美しい螺鈿細工によって描かれています

また、礼拝堂の中にはたくさんの仏教画も飾られていて、さらに涅槃仏の裏側には108個のお賽銭入れが並んでいます。



▲専用のコイン(サタン硬貨)を108個のお賽銭入れすべてに入れると煩悩を消すことができるそう



▲涅槃仏の裏側も美しい細工が施されています

ちなみに「ワット・ポー」はタイ古式マッサージの総本山で、敷地内でマッサージを受けることもできます(予約は不可で、直接施術所で受けたいメニューをオーダーするシステム)。



▲「ワット・ポー」の敷地は広く、カラフルで大きな仏塔が4つあります。中央の仏塔は“ラーマ1世”のもの

このように見どころ満載でタイ古式マッサージも受けられる「ワット・ポー」には、ホテル「マンダリン オリエンタル バンコク」からのアクセスだと水上バス(急行船)を利用すれば乗り換え含めて約30分で到着可能ですが、タクシーで移動すると渋滞を考慮して約1時間の所要時間を見込まないといけません。バンコクの日常も垣間見える水上バスは効率良く観光スポットを周れるだけでなく、きっと新鮮な体験となるはず。チャオプラヤー・エクスプレスの急行船は6時〜19時の間、毎日運航していますので、ぜひ上手に利用してみてくださいね。<text:yoko photo:beauty news tokyo編集部> ※記事内の情報は2019年3月末現在のものとなります