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 アメリカの経済情報サイト『howmuch.net』が2018年に発表した「世界の年収の平均手取額ランキング」によると、日本平均手取り額は約452万円、ドイツは約420万円で少々日本の方が高い。しかしドイツ人は毎年家族で長期バカンスに行けるほど豊かな生活を送っている。アメリカのPR会社『CISION』が公表したデータによると、ドイツ人がバカンスにかける1人当たりの平均費用は、年間で4959ユーロ(約60万円)。4人家族だと、単純計算すると日本円で年240万円になる。ここまで費用が捻出できるのはドイツ人の節約上手という面が大いに関係しているようだ。

 ドイツ人が節約上手であることの理由の一つは、物欲があまりないという部分にあるのだろう。日本ではiPhoneが発売されると長い行列ができることからも分かるように、新しいもの好きだ。しかしドイツ人は新しいものに目がくらむ人が少ない。携帯電話は動く限り使い続け“最新”という理由だけで買い替えないし、電化製品も使える限り、何十年も使っている家庭も多い。使い方も製品によってきちんと長年持つように工夫をし、大切に使う。ソファなどの家具も親の代から譲り受けたものを使うなど、使えるものがある限り、新しいものは買わず、徹底的に無駄な出費はしない。

 さらに新しいものを買うとしても、中古品を活用するのがドイツ流だ。ドイツには中古品が安く買えるインターネットのサイトや、無料で譲り受けることができるサイトが多く、いらなくなった家電や家具、洋服などがサイト内に並んでいる。買う側は安い値段で購入できるし、売る側は捨てる手間が省け、環境にもいいことをしたと思えるメリットがある。両者ウィンウィンの関係と言えるだろう。

 他にも、道を歩けば「ご自由にどうぞ」と書かれたボードとともに、洋服や食器、家具などが置かれている光景をよく見かけるのもドイツならではだろう。誰でも自由に好きなものを持っていける仕組みで、たいていの場合、すぐになくなるようだ。

 また、費用をかけない遊び方が上手なのも節約上手なドイツ人の特徴だ。日本では、出かけるとなると、ランチをしたり飲みに行ったり、なにかと費用がかかる遊びが多い。しかし多くのドイツ人が休日に出かける場所といえば、費用がかからない公園なのだ。ランチや軽食を持参して、家族で近くの公園に行って食事をしたり、恋人や仲間とともに、スーパーでビールを買って公園でひなたぼっこをしながら飲む。公園でジョギングを楽しんだり、散歩をして過ごす人も多い。

 昨今、日本では断捨離ブームが続いている。しかしドイツでは、捨てる前に再利用を考える考え方が浸透している。それが連鎖し、多くの人の節約につながっているようだ。