前回は古巣ヤングボーイズ・ベルンを相手に、1−5と大敗を喫したアイントラハト・フランクフルトのアディ・ヒュッター監督。確かに2週間早く始動しているヤングボーイズとの差があることは認めた上でも、大敗に悔しさをにじませ「ショック療法」になることへの期待感を示していたは、それに続くFCルツェルンとのテストマッチでは、3−1と快勝を収めている。

 ヒュッター監督は「ルツェルンとヤングボーイズのクオリティの差」を認識した上で、「今日のプレーは大部分で好印象を抱いているところだよ。プレー面でもいいものが見られたしね。うまくコンビネーションを行っていた」と賞賛。特にヤングボーイズ戦から「これではいけないと伝えた。昨日の練習でも少し檄を飛ばした」ことへの選手のリアクションに喜びを見せた。

 なおこの試合では、シントトロイデンのレンタルから復帰した鎌田大地が先発出場。オフェンスの中心点としてプレーし、今夏3試合目のテストマッチで3得点目となるゴールもマーク。「彼はいい意味でのサプライズだ。まるで別の姿をみせてくれている。それはプレー面だけでなく、振る舞い、内面性でもいえることだよ。オープンだし、よく笑顔もみせているね」と評価している。


 一方で先発予定だったダヴィド・アブラームは欠場となったが、「大事に至ったわけではない」と指揮官。「ちょっとした問題を抱えたんだ。筋肉系で対応する必要があったんだよ。私としてはリスクはどうしても避けたい」と説明。またセバスチャン・ハーラーについては、ウェストハム移籍の噂も浮上しているところだが、自身がこの質問を受ける立場ではないことを強調した上で「移籍となれば大きな穴を抱えることになる。ただトータルパッケージで納得して移籍したいと願うかどうか、それは選手次第だよ」との見方を示した。