念願の移籍を叶えたグリエーズマン。メッシやスアレスといった名手たちとの共演が注目される。 (C) Getty Images

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 現地時間7月12日、バルセロナがアトレティコ・マドリーからフランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンを獲得したことを発表した。

 契約は2024年6月30日までの5年で、アトレティコに支払われた契約解除金は満額の1億2000万ユーロ(約150億円)。

 現在28歳のグリエーズマンは、2014年7月にレアル・ソシエダからアトレティコへ加入し、エースとして活躍。エゴイスティックなプレーに走ることなく、チームのために守備にも奔走するスタイルで、ディエゴ・シメオネ監督に重用されてきた。

 昨夏もバルサ移籍が取り沙汰されながら、ジェラール・ピケが絡んだ映像会社のドキュメンタリー番組で残留を宣言。だが、2018-19シーズンが終わりを迎えた今年5月にアトレティコ退団を明言していた。

 今月5日には、アトレティコがシーズン中の今年2月にグリエーズマンとの交渉を始めたバルサの対応を批判する声明を発表。バルサが求めていた契約解除金の分割支払いを拒否した。

 交渉は泥沼化し、一時は移籍決定が先延ばしになるとの見方もあったが、ここにきてバルサが契約解除金を満額で支払い、晴れてディールが成立した。

 ブラジル代表FWネイマールの獲得も取り沙汰されているバルサ。分割払いが叶わず、グリエーズマンに一気に大金をつぎ込んだことで、その補強戦略に影響が出るの避けられないか。ラ・リーガ王者の今後の動きにも注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部