【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は11日、米交流サイト大手フェイスブックが計画する暗号資産(仮想通貨)の「リブラ」について「(社会の)評価と信頼をほとんど得られないだろう」とツイッターで述べた。

 「ビットコイン」などの仮想通貨が「お金ではない」と厳しく評価し、通貨として流通させるには厳格な規制に従う必要があると主張した。

 トランプ氏は、仮想通貨は価格変動が激しく、価値の裏付けがないため「好きになれない」と言及。不法薬物売買などの犯罪に悪用される恐れがあるとして、「世界で格段に支配的な通貨である米ドル」を使えばいいとの認識を示した。

 フェイスブックや米グーグルなど「GAFA(ガーファ)」と呼ばれる米巨大IT企業は、金融業への進出に関心を寄せている。これに関連し、トランプ氏は「ほかの銀行と同様にすべての金融規制に従わなければならない」と強調した。

 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も11日、上院の銀行委員会で、リブラは「最高水準の規制対象とすべきだ」と指摘した。

 パウエル氏は前日10日、プライバシー保護やマネーロンダリング(資金洗浄)防止などの点で、リブラに「深刻な懸念がある」と指摘していた。この日も「どのようなリスクがあるのか徹底的な評価が必要だ」と強調。リスク管理や規制体制の整備に「12カ月を超える時間を要するだろう」と話した。

 フェイスブックは来年前半にリブラのサービス開始を目指しているが、当局の認可が得られず遅れる公算が大きいとみられる。