シベリア・ノボシビルスクの発電会社の灰処分地の湖でカメラに向かってポーズをとる女性(2019年7月11日撮影)。(c) Rostislav NETISOV / AFP

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【AFP=時事】ロシアのシベリア(Siberia)にある発電会社の産業廃棄物処分地では、熱帯の楽園と見まがうようなターコイズブルーの湖がインスタグラマーを引き付けている。

 ノボシビルスク(Novosibirsk)にあるシベリア発電会社(Siberian Generating Company)の灰処分地となっている湖は地元の「モルディブ」とニックネームが付けられ、ビキニ姿の女性やパドルボーダー、カップルなどが楽園での休暇を楽しむかのように写真撮影にいそしんでいる。

 だが、シベリア発電会社の広報担当者はAFPの取材に対し、鮮やかな色は浅い湖の水で希釈された酸化カルシウム(生石灰)によるものだと説明。湖は「有毒ではない」が、「灰処分地(湖)の底は粘土質なので、落ちたら出るのが大変だ」と述べた。

 だが「危険区域」の標識をものともせず、インスタグラムの「いいね!」のために、身を危険にさらしてまで湖に入り写真を撮る人が後を絶たない。

 白い残留物がこびりついた岸辺でポーズを取る水着姿の若い女性を撮影していた写真家のアリョナさんは、AFPの取材に「友人からこの場所を教えてもらった」と語った。

 湖を見ながら「有毒な水だと分かった。もしかしたら、空気を吸うのも体に良くないかもしれない」と話すアリョナさん。それでも「とてもきれい」とつぶやいた。

 写真家のエカテリーナ・アクシュチナ(Yekaterina Aksyutina)さんは、婚礼衣装を着た若いカップルの記念写真を撮るために湖にやって来た。「二人にとって大事な日なので、ここで写真を撮ってほしいと依頼された」

 シベリア発電会社は、一帯は立ち入り禁止だと繰り返し警告。ウェブサイトで「この土地は工業地域であり、自然保護区や水辺の公園ではない」と説明し、湖に入ったり湖水を植物の水やりに使ったりしないようにと注意を呼び掛けている。

【翻訳編集】AFPBB News