山形県沖地震の余震が続くなか、住民が不安を募らせているのが鶴岡市にある7階建ての廃墟ホテルだ。天井に穴が開き、渡り廊下を支える柱には大きな亀裂が走っている。1メートル四方の外壁が風で落下したこともあり、倒壊寸前である。屋上の巨大な貯水槽も、落下しないようにロープで縛ってあるだけだという。

この廃墟ホテル、1936年創業の観光ホテル「ホテル雷屋」で、日本海を一望できる景観と魚料理、太鼓のショーを売りにして、年間売り上げ3億6000万円という時代もあった。バブルのパンクで団体客は減り、負債6億円抱えて破産。経営一家は10年ほど前に姿を消した。

倒壊の危険に加え、住民を不安にさせているのは、不法侵入だ。ガラスを破って侵入し、布団を使ったり、たばこの吸い殻が落ちていたりしたという。「火の不始末で火事にでもなったら大変」と心配している。

鶴岡市役所「解体費用の請求先が不在」

鶴岡市の担当者によると、ホテルは破産手続きが完了し、現在は管理者不在。億単位に及ぶと見込まれる解体費用の請求先がないのだという。解体後の土地を売却したとしても、解体費用のほうが高いため、鶴岡市は国や県に支援を依頼している。

ジャーナリストの増田ユリヤ「経営者個人を守る法律が裏目に出ていますよね」

司会の国分太一は「これでは逃げ得のようになっていますよね。もっと簡単に、市民みんなで壊しましょうというふうにはできないものでしょうか」

堀尾正明キャスター「みんなで壊して、みんなでその土地をどのように利用するかを、自治体も巻き込んで考えるというふうなこともありかもしれないですね」