まるでゴッホが描いたようなデニムウォール(画像提供:ライトオン)

2019年6月27日、沖縄県浦添市にオープンした「サンエー浦添西海岸 PARCO CITY」。その中でもひときわ話題を呼んでいるのが、カジュアルウェア「Right-on(ライトオン)」の店内装飾だ。

上の写真をご覧いただこう。まるで波打つ海をダイナミックに描いた壁画のようにも見えるが......。これがジーンズショップの店内とは、まったく驚くばかりだ。

ツイッターには、「クリエイティブすぎる」「壁一面もジーンズで出来ていました。アートですね」といった、感歎の声が寄せられている。

この室内装飾は、いったいどのようにつくられたのだろう。Jタウンネット編集部が取材した。

コンセプトは「沖縄の空気感」


店頭からアートです、ライトオン浦添パルコ店

7月10日、ライトオンの広報担当者から次のような回答をもらった。

「『沖縄の空気感』が、店舗設計のコンセプトです。沖縄本土の方々はもちろんのこと、浦添パルコ店の立地としては付近に大型客船バースがあり、他国の方にも我々が解釈する沖縄ならではの店舗づくりを体感していただきたいと思っています」

琉球瓦づくりの家々が立ち並ぶ風景、沖縄の外壁で使用されている沖縄煉瓦、各家の入口にある魔よけの石壁、広大で透き通った海など、沖縄の要素を編集して空間に落とし込んだという。


これは、誰の作品? 中古ジーンズがアートになった


デニムのシーサーが鎮座する、ライトオン浦添パルコ店

装飾用に使用されたジーンズは何本くらいなのだろう?

「使用したジーンズは、デニムウォールで約2000本」と広報担当者。中古ジーンズがアートに生まれ変わったのだ。

「デニムアートはごみを減らす『リユース』の取り組みとして店頭で回収したリサイクルのデニムを一部使用しています。このアートを見ていただいた方に、デニムに興味を持っていただけたり、リユースの取り組みことを知っていただけるといいなと思います」


ミシンの後ろにもデニムの壁がそびえる

また沖縄ならではのアートとして脚光を浴びているのが、50本の中古ジーンズで作ったシーサーだ(写真下)。ジーンズシーサーは、他ではお目にかかれないユニークな置物として人気の的である。

「シーサーたちはかっこいい、かわいいと言ってくださる方が多いので、沖縄の人気者になってくれると思います!」

シーサーについては、新たなキャンペーンを企画中だと、広報担当者が付け加えた。

「この人気を受けて、ツイッター上でシーサーの名前を決めるキャンペーンを、近日中に実施しようと思っておりますので、ぜひ投稿していただけると嬉しいです」


ツイッターで「名前つけてね」キャンペーンが始まるよ