独立リーグのアトランティック・リーグで「ロボット審判」の導入が開始【写真:Getty Images】

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アトランティック・リーグの球宴でロボット審判がデビュー

 独立リーグのアトランティック・リーグで「ロボット審判」の導入が開始された。10日(日本時間11日)に行われた同リーグのオールスター戦で審判がiPhoneに接続されたイヤホンをつけ「トラックマン・コンピューターシステム」からの判定を伝え聞きコールを行ったという。AP通信が伝えている。

 今年2月に業務提携を結んだMLBと米独立リーグ「アトランティック・リーグ」。1度は延期となっていた「ロボット審判」がついに導入された。

 オールスター戦で主審を務めたのはブライアン・デビュルーアー氏。試合中は通常通りに捕手の後ろに立ちトラックマンが伝えてくる判定を聞き、ボール、ストライクのコールを行った。ただ、審判はロボット審判の判定を覆すことができるという。

 記事では「コンピューターは、ボールがバウンドしてゾーンの中に入ったらストライクと判定する。チェックスイング(ハーフスイング)の判定はできない」と説明。ある程度の範囲は主審がコールの決定権を持つことになる。試合後、デビュルーアー氏は「少し助けてもらっているだけで、通常の任務と変わらない。助けを受けることで、いつもより仕事がしやすい」と好感触を得たようだ。

選手たちは賛否両論「返球された後にストライクの判定を…」「方向はカッコいい」

 だが、この試合の中で選手たちは違和感を持ったようで「キャッチャーからすでにボールが返球された後に、彼はストライクの判定をした」と語る選手もいれば、「未来はクレイジーだけど、野球が向かっている方向はカッコイイと思う」と賛成する声も挙がっていた。

 アトランティック・リーグのプレジデントであるリック・ホワイト氏は今後2〜3週間で、このシステムを、リーグ全体に導入する予定があることを言及し「その後は、様々な野球の場で使用されるようになるだろう。我々は、このシステムが、このリーグを超えて、野球の未来につながることを楽しみにしている」と期待を込めている。

 MLBのシニア・バイス・プレジデントであるモーガン・ソード氏も「我々の目的は、審判を取り除くことではない。実際、このテクノロジーで審判を支援しようとしている。主審の役目は、ボールやストライクを判定すること以外にやることはたくさんある。我々は審判組合とコミュニケーションをとりながら、このプロセスを進めていく」と、前向きな姿勢を見せている。

 MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏はメジャーでの導入は未定としたが「選手から『機械でストライクを判定すればいいのに』とよく言われるが、そのような声にも耳を傾けようとしている。テクノロジーに多くの時間とお金をかけているが、このようなシステムは、選手の心配の解決のためだけでなく、放送でも役立てて、ファンにとっても価値のあるものにしたい。選手たちはこのようなことが試合をより良くすると声を上げている。このシステムを上手く使用できるのかを判断するのが我々の役目だと思っている」と語っている。(Full-Count編集部=AP)