今季いっぱいまで残すボルシア・ドルトムントとの契約を満了する形で、来夏には現役生活にピリオドを打つとみられていたウカシュ・ピシュチェク。しかしながら母国ポーランドのスポーツ紙Przeglad Sportowyに対して、「この場で僕は、来年に引退するということを口にしたくはない」とコメント。「成り行きを見守っていく。そこでもし延長というオプションがあるならば、ぜひ聞きたいと思う」と言葉を続けた。

 ただそのためには34才のSBにとっては、フィジカル面で良い状態を保つ必要がある。今夏では火曜日にフルメニューに参加するまでは別メニューで調整しており、ピシュチェクは「プレーだけでなくメンタル面でも準備が必要だ、今日のサッカーではね」と持論を展開し、これから「うまく指導されただけでなく、フィジカル面でも良い用意ができている」若手との定位置争いにあっても、「僕のような選手は必要だよ」とも強調。

 実際にドルトムントでは昨夏加入のアクラフ・ハキミが前半戦で活躍をみせたものの、ピシュチェクの負傷離脱でのオーバーワークもあり、好不調の波が激しい1年間を過ごす結果に。確かに今夏には若手マテオ・モリーも加入している布陣ではあるものの、新たな国に挑戦する若手に対しては、ピシュチェクのようなベテランから学んでいくことだろう。