今夏に行われたU21欧州選手権決勝の舞台に、ヘルタ・ベルリンに所属するジョーダン・トルナリガの姿は見受けられなかった。「もちろん、数日間はがっかりしたよ」と、最終メンバー外となった時について振り返ったCB。「参加できると思っていたからね」と言葉を続けたものの、ただクンツ代表監督からの「説明は受け入れられるものではあったけどね」と言葉を続けた。

 そんなトルナリガに対しては、父親の祖国であるナイジェリア代表からの声がかかっており、kickerに対して同選手は「サッカー連盟から僕の父親に、よく連絡がきているんだ」と明かしつつも、「アフリカカップではナイジェリア代表を追いかけていたけど、でもU21欧州選手権に出場できなかったとはいえ、このままドイツ代表を追いかけていきたい。それは大きな1つの夢なんだ」との考えを示している。

 そして心機一転で臨む今シーズン、ヘルタ・ベルリンでは下部チームから、アンテ・チョヴィッチ監督が昇格。同氏からU15時代に指導を受けた経験をもつトルナリガは、「彼は僕の扱い方をわかっているし、彼のやり方や要求を僕もわかっている。彼なくして今の僕は存在しないよ」とコメント。

 その一方でここ数年は負傷にも苦しめられてきたが、「U21欧州選手権も怪我が多少なりとも影響したところがある」と語ったトルナリガは、「これまで怪我から急いで戻ろうとして、すぐにまた離脱するというのを繰り返してきた。良くない意味でのやる気に満ちていたと思う。自分の気持ちも抑える必要があるよ」との課題もあげた。