昭和から続く、「純」粋な「喫茶」店、いわゆる純喫茶。チェーン店にはない発想やひと手間で独自の進化を遂げ、大人の男たちを魅了し続けている、“オアシス” だ。そんな純喫茶にいま、若い女性が殺到しており、密かなブームになっているという。

 純喫茶に魅了され続けている、タレントの脇田唯さん(32)に、「最愛の一皿」を語ってもらった。

「純喫茶デビューは東京でした。先輩の役者さんに連れていかれたのが新宿の『らんぶる』。内装が舞台のセットのようで、どこか懐かしい感じ。落ち着けた思い出があります」

 北海道・札幌を中心に活動をする脇田さんだが、案内してくれたのは東京・新宿のカフェアルルだ。

「札幌の純喫茶は歴史が浅いせいか、東京よりアンティークな調度品が少ない気がします。お店の年季の入り方は、やはり東京のほうがすごいですね。

 そんなことを感じさせてくれるのが、新宿にあるこちらのお店です。店内にはアンティーク家具などが、所狭しと置かれています。お客さんを出迎えてくれる猫ちゃんもかわいいんです」

 バナナとナッツが無料サービスされるのも特徴だ。

「麺がもちもちのナポリタン(720円)、同じ具材でスパイシーソルトを使ったイタリアン(720円)も美味しいですが、イチ押しはやっぱりオムライス(800円)。

 トロトロ半熟卵のオムライスが流行していますが、ここのはしっかり焼いた卵焼き。どれもボリューミーで、食後はつい、休憩がてら長居してしまうんです(笑)」

わきたゆい
北海道出身 出身地の札幌市を拠点に、演劇、音楽、テレビ、写真など多方面で活躍している

【SHOP DATA】
●カフェアルル(東京・新宿)
・住所:東京都新宿区新宿5-10-8
・営業時間:11時30分〜22時(祝日は11時30分〜21時)
・休日:日曜日
・備考:
 オムライスは創業40年の老舗の看板メニューだ

(週刊FLASH 2019年7月2日号)