「公明党」の「こ」の字も書かれていない(C)日刊ゲンダイ

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「山口那津男! 辺野古(基地新設)も止められないくせに、平和福祉とか偉そうなこと言うな、バカヤロー!」――。

寄付3億円間近「れいわ新選組」参院選での躍進劇あるのか

 鬼気迫る表情で公明党の山口代表を街宣で猛批判するのは、山本太郎参院議員が率いる「れいわ新選組」で東京選挙区(定数6)から出馬した野原善正氏(59)だ。公明党の支持母体、沖縄創価学会に所属しながら、山口氏にケンカを売ったことで注目されている。インパクト十分で、どっちが本物の公明党候補か分からないほどだ。

 実は、山口氏と野原氏の選挙ポスターのデザインが物議を醸している。掲示板上で、山口氏のポスターが野原氏の右斜め上に貼られていることについて、〈すごい2ショット〉〈絶妙〉などとネットで話題だが、よくよく見ると、山口氏のポスターには「公明党」の「こ」の字も書かれていない。一方、野原氏のポスターにはデカデカと「創価学会」の記載がある。これにSNSでは、〈学会員を代表して立候補しているのは野原さんって感じだね〉〈正真正銘の創価学会員である野原善正さんに投票しましょう〉といった声が飛び交うなど、ジワジワと「野原支持」が広がっているのだ。

「公示直後こそ『当選圏外』だった野原さんですが、ある党の最新調査では当落線上にまで浮上してきた。期日前投票の出口調査でも一定の票を得ており、既存政党は相当な危機感を募らせています」(与党担当記者)

アンチ票が集まり過ぎることに危機感

 とりわけ、ビビっているのが公明党だろう。

「公明党幹部は報道関係者との懇親で『野原さん? 相手にしてないよ』と平静を装っていましたが、記者から『当落線上にいますよ』と声を掛けられた途端、『えっ、本当!? どういうことなの?』と異常なまでに関心を示し、明らかに動揺していました。山口代表は盤石とはいえ、党勢は低下傾向。野原さんにアンチ票が流れることを恐れているのでしょう」(同)

 8日午前、東京・八王子であった山口氏の街宣に参加した高木陽介公明党国対委員長に、日刊ゲンダイ記者が野原氏出馬の影響について聞くと、よほど触れられたくないのか「全然問題ないと思うよ」とポツリ。下を向きながら逃げるように立ち去った。下駄の雪もついに解け始めたようだ。