ヘタフェでは戦術的理由で出番に恵まれなかった柴崎。新天地を求めるのか?(C)Getty Images

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 ヘタフェに所属する日本代表MF柴崎岳(27歳)が、スペイン2部のデポルティボ・ラ・コルーニャへの移籍に近づいているという。現地時間7月10日、『Marca』や『As』といったスペイン紙が報じている。

 記事によると、今年1月の移籍市場でも、ヘタフェとデポルティボはほぼ合意に達していたが、最後の最後で取引が実現しなかったという。

 その補強の失敗もあり、デポルティボは2部で6位に終わって自動昇格(2位以内)を逃し、プレーオフでは決勝まで進んだものの、マジョルカに敗れて、降格から1年での1部復帰はならなかった。1999‐2000シーズンにはラ・リーガ制覇を飾った経験もあるガリシア地方の名門が、いわば昇格の切り札として、再び柴崎の獲得に動いたようだ。
 
 17年夏に2部のテリフェからヘタフェに渡った柴崎は、しかしホセ・ボルダラス監督のソリッドなサッカーにフィットできず、2シーズンで公式戦31試合、1500分間の出場に留まった。

 とりわけ昨シーズンは、チームが5位と大躍進を遂げるなかで、一時は4か月以上も出番から遠ざかるなど、ひとり蚊帳の外といった印象だった。

 それでも、先のコパ・アメリカではキャプテンとして攻守に日本代表を牽引し、獅子奮迅のパフォーマンスを披露。ヘタフェでも出場機会が得られれば、質の高いパスワークで違いを作り出しており、一時はメキシコのプーマスが獲得に乗り出すなど、関心を持つクラブは少なくない。

 はたして、柴崎は再びスペインの2部でプレーすることになるのか。その動向に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部