今週、ケンブリッジにある植物研究機関、ナショナル・インスティテュート・オブ・アグリカルチュラル・ボタニーを訪問したエリザベス女王。創立100周年を記念した植樹式に出席した。植樹式といえば、途中まで植えておいた木に列席者がスコップで土をかけて仕上げるのがお約束。この日も同じように植樹が行われる予定だった。

なんとここでハプニングが発生! 土をかける役目は担当しないはずだったエリザベス女王がなんとスコップを手に。機関の関係者曰く「エリザベス女王は木を植える予定ではありませんでした。植樹を見守るだけだったのです」「でも女王はハンドバッグをお付きの人に預けて、スコップを手にしました。明らかに植樹に参加したいようでした」。

これを見て慌てたのが機関の会長ジム・ゴドフリー。スコップを持った女王に手を貸そうとしたそう。すると女王は「いえ、大丈夫です」ときっぱり! 「まだまだ私は木を植えられるくらい元気ですよ」と笑顔で答えたそう。

展示物や試験場の植物も熱心に見学していたという女王。今年で93歳になるけれど、この好奇心とバイタリティ、ユーモアのセンスはさすが! これからの活躍も楽しみにしたい。

text: Yoko Nagasaka