お喋りで顔のいい(!?)田畑政治(阿部サダヲ)が主演の第2部になったから、どれどれと見てみたが、期待外れもいいとこ。ただ、騒々しいだけで劇的な感興はゼロ。東大を出た田畑が朝日新聞社に入り、その時に「顔がいいから」と採用になる。ホントかいナ。

今の新聞記者と違って、社内は雑然、煙草の煙がもうもう、「ブンヤ」と呼ばれて云々、はまあいいとしても、早口で、口が「いだてん」だと呼ばれた田畑の水泳界への貢献がこれから描かれるのだろうが、相変わらずのクドカン調の独りよがり。金を使って大物俳優を集めまくり、驚いたことに、高橋是清になる萩原健一って、あれれ。彼は亡くなったのではなかったのか。随分前に撮ったのだナ。

有名な緒方竹虎(リリー・フランキー、新聞社の上司)や、登場人物紹介の宣伝には、犬養毅や河野一郎も出ていて、やっと歴史上われわれも知っている時代に入った。マリー(薬師丸ひろ子)という占い師のことは全く知らない。ただし、田畑が水泳チームの総監督として世界に名をはせるのは1932年だからずいぶん昔のことだ。

阿部サダヲはけたたましい役に懸命に取り組んでいるが、彼はもともと舞台人なので、こういうオーバーな芝居には向いている。「スポーツは人々を明るくすることができる」と伝えていきたいと抱負を語っている。けれど、相変わらずのクドカン脚本ではなあ。第2部はもう少し交通整理してすっきりしたドラマにすれば?(放送2019年6月30日20時〜)

(黄蘭)