映画芸術科学アカデミーが発表した新会員は842人。本人がアカデミーの招待に応じて初めて会員となり、アカデミー賞を選ぶ投票権を持つことになる。

会員は俳優、監督、プロデューサー、映画に関わるミュージシャンなどそれぞれの部門から選ばれる。今年、ミュージシャン部門では『アリー/ スター誕生』で主題歌賞を受賞したレディー・ガガや2013年に『スカイフォール』で同じく主題歌賞を受賞したアデルが入っている。また『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の主題歌を歌ったアニー・レノックスの名前も。俳優部門では「ザ・クラウン」のクレア・フォイや「グッドワイフ」のカリンダ役で知られるアーチー・パンジャビ、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のエリザベス・モスたちが入っている。

映画『クレイジー・リッチ!』のジェンマ・チャン、『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランド、『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライトらなど映画で活躍する俳優ももちろん入っているけれど、テレビドラマで人気や評価を獲得した俳優が目立つのも今年の特徴。また今年は新会員の半数が女性だという。

白人の年配男性が力を持ち、多様性に欠けると批判されるアカデミー。ガガやアデルたちの力で体質が変わっていくのか、まずは来年の授賞式を楽しみにしたい。

text: Yoko Nagasaka