昨夏にユリアン・ナーゲルスマン監督がTSGホッフェンハイムを後にすると確定した時、アレクサンダー・ローゼンSDは携帯を手にし、そしてかつて同クラブでACを務めていた人物へとSMSを送信していた。「そこで、監督として復帰することは考えられるのか、を訪ねたんだ」と、来季に向けた最初の練習後に明かした同SD。

 果たしてその反応はどうだったのか?当時アヤックスのACを務めていたアルフレッド・シュレーダー新監督は「はじめは驚いたね」と述べつつ、「でももちろん、考えられるさ」と返答したとも語っている。その後の展開としては、RBザルツブルクの監督を務めていたマルコ・ローゼ氏への関心なども伝えられたが、最終的にはシュレーダー氏が監督として復帰することを発表。ただこのことにより大きな変化がもたらされるというよりは、ナーゲルスマン監督と同様の攻撃的サッカーを好む指揮官でもある。

 クラブ史上初となるチャンピオンズリーグにも出場したこともあり、「ホッフェンハイムは、以前に私がいたときとは立場が異なる。それは選手たちにも伝えたことだよ。我々はそこまで多くの変更を行う必要はない。ただ選手たちには、いかに自分たちが良い選手であるかを自覚してもらいたい」との考えを示した。「自信をもつことは重要だよ。持ちすぎてはいけないが。そして意欲的に臨むこと。そこから結果が導きだされることも少なくはない」


 なお本日日曜日には、ナディーム・アミリはU21欧州選手権決勝の舞台へと立つことになるが、当然クラブとしてはエールを送るなかで、果たして他クラブからの関心に対する不安はないのか?アンドレイ・クラマリッチと共に、今夏はその去就が注目される若手MFだが、ローゼンSDはあくまで好条件が寄せられれば検討するクラブとしてのスタンスを示し、売却していくこともクラブの方針であることを強調。

 「1年半前に、今の我々の選手を本気で売却し尽くせば、1億ユーロは超えるという話をしていたが、それは今もなお変わることはない。これは我々の取り組みの成果であり、今後もクラブの方針としてあり続けるものだよ」とコメント。確かにそれは今夏も実証済みであり、ケレム・デミルバイとニコ・シュルツの売却により、すでにグラードバッハは6000万ユーロを手にしているところだ。