スマホなみのGPD MicroPCは6インチUMPC! 小さいながら実用性と拡張性が非常に高い

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小型のノートパソコンが静かなブームになっています。
最近は、8インチ以下のディスプレイを搭載したノートパソコンはウルトラモバイルPC(UMPC)と呼ばれています。

UMPCの最初のブームを作ったのはGPD社によるGPD Pocketです。
7インチディスプレイを搭載したGPD Pocketは、本体の小ささとは裏腹に実用的なノートパソコンとなっており、UMPCブームを生み出すきっかけとなりました。

その後、GPD社だけでなく、各社から7インチディスプレイを搭載したUMPCがリリースされました。さらに2019年に入ると8インチディスプレイのUMPCもリリースされています。

そんな中、GPD社からは、6インチディスプレイを搭載したUMPC「GPD MicroPC」が発売されました。


GPD MicroPC

GPD MicroPCは、6インチディスプレイと小型ながらも、Windows 10 Professionalを搭載し、豊富なインターフェース(RS-232Cポート/LANポート/USB3.0×3ポート/USB Type-C×1/microSDカードスロット)を搭載し、拡張性がとても高いUMPCになっています。


背面ポート

6インチといえば、最近のスマートフォンのディスプレイのサイズとそう変わりません。
GPD MicroPCは、まさにスマートフォンサイズのパソコン(UMPC)といえます。

フル機能のWindowsを使うには、6インチディスプレイは、限界とも言えるのギリギリの小ささと思えます。

2017年に発売された7インチディスプレイのGPD Pocketと大きさを比べてみました。


GPD MicroPC(左)とGPD Pocket(右)

比較すると7インチでも十分小さいのですが、6インチはさらに小さいのがよくわかります。ただディスプレイの視認性は意外に良く、またキーボードも小さいながらしっかりしたクリックがあり、入力はしやすいと感じました。
特にトラックパッドの位置は秀逸で、画面タッチに対応していないGPD MicroPCでも自然に操作できます。


GPD MicroPC(左)とGPD Pocket(右)の大きさの比較

GPD MicroPCは440g、153×113×23.5mm
GPD Pocketは約480g、約180×106×18.5mm
このように数値で比較すると、あまり差がないように思えますが、実際に使うと大きさの差を明確に感じることができます。


GPD MicroPC(上)とGPD Pocket(下)の横幅の比較

本体サイズはGPD MicroPCの方が一回り小さいのですが、厚みはGPD MicroPCの方があります。ただ本体はラウンドしたデザインを採用しているので、GPD MicroPCの方が持ちやすく感じます。

GPD MicroPCは、持ちやすいため、両手で持った状態での親指入力も快適にできます。またGPD MicroPCのキーボードはバックライトを搭載しているので、暗いシーンでも使いやすくなっています。


GPD MicroPC(左)とGPD Pocket(右)の厚みの比較

GPD Pocketシリーズは、GPD Pocket 2でスペックアップとデザインが洗練されました。
また8.9インチのGPD Pocket 2 Maxも2019年秋の発売を予定しています。
これらのモデルは、一般的なノートPCと変わらない通常のビジネスやパーソルシーンでの実用性の高いUMPCを目指したモデルです。

一方、GPD MicroPCは、豊富なポートを搭載、高い拡張性と小ささにより、サーバールームなどの特殊な環境でも実用性を発揮できるモデルとなっています。

もちろん一般的なビジネスやパーソナルなシーンでも使いやすいモデルに仕上がっていますので、小型で個性的なノートPCを利用したいユーザーや、超小型ノートPCを持ち歩きたいユーザーなどにも、オススメなUMPCといえるでしょう。


執筆 伊藤浩一