6月30日、中京競馬場ではGIIICBC賞(芝1200m)が行なわれる。

 このレースはGIII函館スプリントS(函館・芝1200m)に続く、サマースプリントシリーズの第2戦。2016年の勝ち馬レッドファルクスは、同年10月に行なわれた次走のGIスプリンターズS(中山・芝1200m)を勝っており、秋のGI戦線を占ううえでも注目の一戦だ。

 今年は、2017年のGI高松宮記念(中京・芝1200m)を勝ち、今年も同レースで2着に入ったセイウンコウセイ、同じく今年の高松宮記念で3着に入ったショウナンアンセムのほか、昨年のCBC賞勝ち馬アレスバローズなどの実績馬が揃った。ハンデ戦ということもあって、昨年は4番人気→9番人気→8番人気の決着で3連単が16万円超えになったように、波乱の可能性が高いレースだ。

 そんな今年のCBC賞で推したいのはアウィルアウェイ(牝3歳/栗東・高野友和厩舎)だ。


前走の葵Sで好走したアウィルアウェイ

 昨年6月の新馬戦(阪神・芝1200m)、OPダリア賞(新潟・芝1400m)を連勝し、GII京王杯2歳S(東京・芝1400m)でも2着。この世代の牝馬のトップクラスとして活躍していたが、今年に入ってからはGIIフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)7着、GI桜花賞(阪神・芝1600m)10着と大敗した。

 その後はスプリント戦線に切り替え、前走の葵S(京都・芝1200m)では3着と、久々に好走を見せた。これで芝1200mでは2戦して1着、3着と安定。ハンデ戦だけに斤量も51kgと軽く、期待してよさそうだ。

 血統的には、アウィルアウェイの父ジャスタウェイは、GIドバイデューティフリー(メイダン・芝1800m)、GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)、GI安田記念(東京・芝1600m)の勝ち馬で、マイル(1600m)から2000mの距離を得意としていた。しかし母ウィルパワーは、芝、ダートの1200m〜1400mのレースで計4勝。ダート1200m戦で逃げ切るようなスピード馬だった。

 兄インディチャンプは今年のGI安田記念を勝利。叔父には、安田記念を勝ったリアルインパクト、GIクイーンエリザベス2世C(シャティン・2000m)を勝ったネオリアリズムをはじめ、GIIIオーシャンS(中山・芝1200m)を勝ったアイルラヴァゲインなどがいる。さらに、祖母トキオリアリティーも芝1200mで2勝したスプリンターで、芝短距離適性の高い母系だ。すでにその素質の片鱗を見せているアウィルアウェイが、CBC賞で本格開花する可能性は高い。

 2012年に馬場が改修された以降の中京芝1200mの種牡馬別成績を見ると、ディープインパクト産駒が13勝(そのうちCBC賞で2勝)で最多となっている。ディープインパクト産駒はどの条件も満遍なく勝利しているが、中京芝1200mでの13勝は小倉芝1200mの23勝に次ぐ勝利数で、勝率(11.1%)は全9場で3位。連対率(24.8%)は1位となっている。

 今年のCBC賞に登録されたディープインパクト産駒は、アレスバローズ(牡7歳/栗東・角田晃一厩舎)とラベンダーヴァレイ(牝6歳/栗東・藤原英昭厩舎)の2頭だ。

 アレスバローズは昨年の同レース勝ち馬で、前走の高松宮記念は9着と敗れているが、前々走のGIIIシルクロードS(京都・芝1200m)では0秒4差の5着。今回のメンバーに入ればチャンスはあるだろう。

 一方のラベンダーヴァレイは、前走の3勝クラスの水無月S(阪神・芝1200m)で2着となった”格下馬”だが、父ディープインパクト、母の父フレンチデピュティの配合は2015年の勝ち馬ウリウリと一緒。牝馬ということでハンデも51kgと軽く、大駆けが期待できそうだ。

 以上、今回は3歳牝馬アウィルアウェイと、ディープインパクト産駒の2頭を中心に考えたい。