チューハイ最大の魅力は果汁感!

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ロングセラー商品には、愛されるワケがあります。そんな「ヒットの秘密」を探るべく、今回は、これからの季節ますますおいしく感じる缶チューハイの中でも不動のトップを誇る、キリンの「氷結(R) 」担当者に突撃取材をしました。

【写真を見る】果汁2.7% シチリア産レモン350ml

平成の缶チューハイ史を書き換えた「氷結(R) 」は、焼酎ではなく無味無臭のウォッカをベースに使い、フレッシュな果汁感を表現し、若い世代や女性にも「缶チューハイっておいしい!」と”缶チューハイブーム”を巻き起こしました。その「氷結(R) 」が、令和に入り、史上最大規模のリニューアル。その裏側とは?

■ 缶を開けた瞬間の”香り立ち”にまでこだわる

ヒットの最大の要因となった「氷結(R) 」の魅力は、スッキリとした爽快感と果汁感の絶妙なバランス。「これらは発売当時から心がけていたことで、今までも『味覚』は『氷結ならではのみずみずしい果汁のおいしさ』、『視覚・触覚』は「ダイアカット缶の凹凸』、『聴覚』は『開缶時のカシュッという音』として楽しんでいただけていたと思います。そこで今回のリニューアルにあたっては『氷結を五感で楽しんでもらいたい!』ということを意識し、『嗅覚』として『香り立ち』にも注目しました」と、マーケティング部RTDカテゴリー戦略担当の田中 優さんは語ります。

「NEW『氷結(R) 』の リニューアルポイントは味覚と香りの進化です。開缶時の最初の香りが一気に弾けて広がることで、果実をかじったときのようなみずみずしい果汁感を味わえます。味と香りの両面から「果汁感」にとことんこだわって設計したことで、リニューアル前の旧商品と比較し、「果汁感」と「爽快感」が大幅アップしています。果物のリアルなおいしさを引き出すために、味づくりの細部にまでこだわりました」と語るのは、マーケティング部 商品開発研究所中味開発グループの池田 聡さん。「たとえば、レモンを絞るときに皮を上向きにするか下向ききにするかだけでも香り立ちが全然違うんです。できることはまだまだあり、何十通りのレシピの中から、今一番おいしい氷結を作りました」と胸を張ります。

「販売に先駆け、全国約20万人を対象にサンプリング配布など、いろいろなプロモーションを大規模に行いました。サンプリング缶を飲まれたお客様からは『普段、チューハイは飲まないけど、これはおいしくて買って飲みたいと思った』、『すっきりしていて甘すぎず、どんな料理でも気にせず合わせられそう。お酒単体でも楽しめる味でおいしかった』など、大好評のお声をいただいております」と田中さん。

もちろん、田中さん自身も「リアルな果汁感と爽やかな香り立ちがアップしていて、今までの氷結の中で一番おいしくなった!と誇れる自信作です」とキッパリ。

■ 中身をリニューアルした5フレーバーとは?

【スッキリ爽やか!「シリチア産レモン」】

手搾りしたような爽やかな果皮の香りと、レモンらしい心地よい酸味が引き立っています。「からあげや生ハムにぴったりですよ」と田中さん。

【スッキリ! みずみずしい「グレープフルーツ」】

華やかに広がる香りとほのかな苦みで、よりジューシーな果汁感を楽しめます。「餃子、ポテトサラダ、チーズとの相性が抜群!」(田中さん)。

【さっぱり 甘さ控えめ!「サワーレモン」】

「氷結(R) 」標準値比糖質50%オフの爽やかな飲み心地はそのままに、みずみずしいレモン感をアップ!

【果汁感じゅわり!「もも」】

白桃の生果を思わせるフルーティな香りと柔らかな甘さ、後味はすっときれていきます。

【芳醇フルーティ!「シャルドネスパークリング」】

ほのかな発酵感とシャルドネらしいすっきりとした甘みに磨きをかけ、より満足感の高い一杯に。

また、スッキリ甘酸っぱい「ウメ」と、爽やかジューシーな「パイナップル」も上記の5フレーバーとともにニューデザインに。

「ブランドとしては常に新しいことにチャレンジしていく、氷結を通して氷結を通じてNEW NEWSを発信していくことを大切にしています」と語る田中さん。ロングヒットを続ける人気商品の裏側には、たゆまぬ前進の姿勢と努力を続ける人たちの姿がありました。

文=岸田直子(レタスクラブニュース)