カナダ・モントリオールの空港に駐機するエア・カナダの旅客機(2018年5月1日撮影)。(c)Daniel SLIM / AFP

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【AFP=時事】カナダとオランダは26日、両国間の空の移動で旅券(パスポート)をペーパーレス化する試験的な取り組みを始めると発表した。

 パスポートのチップに保存された乗客の個人情報を、本人の同意の下、乗客自身の携帯通信機器に暗号化した状態で保存。乗客は、データを国境管理当局や航空会社などと共有することに同意した上で、各自で管理する。

 プロジェクトを推進する世界経済フォーラム(WEF)によると、保安検査場や搭乗口では生体認証で乗客の身元確認を行うため、パスポートを見せる必要がなくなる。

 この「Known Traveller Digital Identity(登録済旅行者デジタルアイデンティティー)」プロジェクトは、年内に内部試験を行い、来年早々にも「ペーパーレス」フライトの実現を目指している。

 WEFで移動システム事業を担当するクリストフ・ウォルフ(Christoph Wolff)氏は、「2030年までに国際線の利用客数は2016年比で50%増加し、18億人に達する見通しだ。現行の空港の制度では追いつかない」と説明。ペーパーレス化は「安全でシームレスな旅」を提供するソリューションだと述べた。

 プロジェクトには、エア・カナダ(Air Canada)とKLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)、カナダのモントリオールとトロント、オランダ・アムステルダムの各空港が参加。経営コンサルティング企業のアクセンチュア(Accenture)、テクノロジー企業のビジョン・ボックス(Vision Box)とアイデミア(Idemia)が支援する。

【翻訳編集】AFPBB News