日本代表のMF久保建英(左)、FW岡崎慎司(右)【写真:Getty Images & AP】

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「タケはそういうことを重荷に感じるようキャラクターじゃない」と断言

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日のコパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第3戦でエクアドルに1-1と引き分け、グループ3位で敗退が決まった。

 初戦直前にFC東京からレアル・マドリードへの移籍が決まり、注目を集めたMF久保建英について、FW岡崎慎司(レスター・シティ)は「意外に子供っぽいというか……」と素顔を明かしている。

 9日の国際親善試合エルサルバドル戦(2-0)で歴代2番目の若さとなる18歳5日で代表デビューを飾った久保は、コパ・アメリカでも継続招集。17日の初戦チリ戦(0-4)で代表初の先発フル出場を果たした。続くウルグアイ戦(2-2)で途中出場し、エクアドル戦では再び先発に戻り、要所で存在感を発揮した。

 そんな久保のレアル電撃移籍が決まったのは、チリ戦を目前に控えた14日だ。国内外のメディアが一斉に「久保、レアル移籍」を報じ、現地でも海外メディアが18歳の日本人アタッカーからコメントを取ろうと、日本のトレーニングを取材。そんななかで久保に触れたのが、33歳のベテランFW岡崎だ。

 注目度が一気に高まり、プレッシャーに押し潰される選手も少なくない。久保もそうした1人になる可能性を秘めているが、岡崎は全く心配していないという。「心配はないんじゃないですかね。楽しむぐらいの精神があればいい。タケはそういうことを重荷に感じるようキャラクターじゃない」と言い切る。

久保の成長に期待 「悔しい思いしたら泣いて、良かったらめっちゃ嬉しいと喜ぶ」

 ピッチ上での久保は堂々たるプレーを披露。チリ戦ではMFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)を手玉に取るドリブルから強烈なシュートを放ち、エクアドル戦でも正確なパスからチャンスを演出した。

 そんな久保だが、岡崎からすればまだ“子供”の側面も感じられるようだ。「コメントとかはちゃんと言っていると思うけど、意外に子供っぽいというか……感情を爆発させるところもある」と指摘し、年相応の一面が見え隠れする時もあると明かした。

「悔しい思いしたら泣いて、良かったらめっちゃ嬉しいと喜ぶ。一喜一憂しながら成長していくと思います」

 大会後、久保はレアルBチームにあたるカスティージャでプレーする。若きアタッカーのポテンシャルを認める岡崎は、一喜一憂しながら成長を遂げていく久保の姿を思い描いているようだ。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)