興梠が43分、ヘディングシュートを決めて浦和が先制する。(C) Getty Images

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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は6月26日、各地で決勝トーナメント1回戦の第2レグを開催。韓国の蔚山文殊フットボールスタジアムでは、蔚山現代対浦和レッズの一戦が行なわれ、浦和が第2戦を3-0で制し、2戦合計4-2として8強入りを決めた。

 埼玉スタジアムでの第1レグを1-2で落とした浦和は、最前線にファブリシオを起用。興梠慎三と武藤雄樹の2シャドーでスタートする。

 試合は立ち上がりから浦和がボールを支配し、2戦合計でリードする蔚山は自陣に引き気味の陣形をとりながらカウンターを狙う展開。浦和がボールを保持しながら、蔚山の隙を探り出す時間が続く。

 そして41分、浦和は右サイドを深くえぐった宇賀神友弥からのクロスに反応した興梠がヘディングシュートでネットを揺らす。浦和が先制し、2戦合計で2-2の同点とする。ただし、アウェーゴール数の差で蔚山がいまだリードしており、浦和はもう1点を取りに行かなければならない。前半は浦和の1点リードで終了した。

 迎えた後半も浦和が主導権を掌握。幾度となく蔚山ゴールに迫るが、得点には至らない。すると66分、浦和はファブリシオに代えて第1レグで得点を決めている杉本健勇を投入。さらに75分にはDFの岩波拓也に代えて中盤の長澤和輝を投入して勝負に出る。

 そして80分、浦和は右サイドからのマウリシオのクロスに、興梠がDFの後方から飛び込んでヘディングシュート。これが蔚山ゴールに突き刺さり、浦和がついに2戦合計で3-2とリードする。さらに浦和は終了間際の88分、カウンターを発動。左サイドの山中亮輔からのクロスを杉本が頭で落とすと、走り込んだエヴェルトンが押し込んで3-0とする。2戦合計4-2として勝負を決めた。

 浦和は終盤、蔚山の反撃をきっちりと抑え、第2戦を3-0で勝ち切って、2戦合計4-2として2年ぶりのベスト8進出を決めた。準々決勝は第1戦が8月27日もしくは28日、第2戦が9月17日もしくは18日に行なわれる。