豊臣秀吉が生まれた名古屋市中村区では、「尾張中村めし」と名付けたご当地グルメの普及に努めています。先日、区役所がレシピを紹介するパンフレット『尾張中村めしまるごとBook 2019』を作成しました。すでに今回で3年目。食文化で中村区を盛り上げようとしています。6月24日『多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N』では、この「尾張中村めし」について、中村区役所の地域力推進室の岩田さんに伺いました。

秀吉さんにちなんだレシピ

名古屋市中村区にちなんだ料理のレシピを紹介するパンフレット『尾張中村めしまるごとBook 2019』が作成されました。

多田「このパンフレットも3年目です。全部で12のレシピが載っているそうですが、どんなレシピですか?」

岩田さん「レシピについてはレシピコンテストを行いました。尾張中村区は太閤秀吉さんの生誕の地ということで、秀吉さんをイメージしたレシピが非常に多いです」

パンフレットにはコンテストの上位6作品を推奨レシピとして掲載しています。

岩田さんは「実際にレシピの名称に秀吉さんの名前をつけているものもありますし、秀吉さんが好んだ食材を使用したもの、あるいは、彼のイメージであるひょうたんや草履の形を一部使用したものなど、さまざまです」と、紹介します。
 

『レンコンで挟む』

多田「秀吉さんが好んだ食べ物はどんなものですか?」

岩田さん「秀吉さんは非常に倹約家で、根菜類が好きで、ゴボウ、レンコンなどを使用したレシピが多いです」

多田「レンコンをどのように調理しますか?」

岩田さん「レンコンのレシピはレシピコンテストではなく、中村めし開発実行委員のアドバイザー、料理研究家の田中稔先生に、『レンコンで挟む』をキーワードにして、6レシピを作っていただきました」

多田「『レンコンで挟む』のが、秀吉さんならではですか?」

岩田さん「レンコンは縁起物で、大出世した秀吉さんをイメージしています。秀吉さんには『金ヶ崎の戦い』や『中国大返し』で挟み撃ちから逃れたというエピソードがあります。ここから、『レンコンで挟む』をキーワードにしました」

多田の「秀吉さん、挟んだらダメじゃないですか。逃れたのだから(笑)」の問いに、「レンコンは穴が開いているので、そこから逃れるということです」と、返しの巧い岩田さん。
 

イタリアンも、中華も

多田「例えば何を挟んでいますか?」

岩田さん「エビのすり身、レンコンの梅のはさみ揚げ。
あるいは、いろいろな飲食店さんにもアレンジしていただきやすいように、中華風やイタリアンなど、様々なジャンルの6レシピを作っていただきました。

イタリアンだと『レンコンハンバーグのトマトソース』。ハンバーグをレンコンで挟んでその上からトマトソースをかけたもの。

中華風のものは、『れんこんのから揚げかす酢炒め』。唐揚げをレンコンではさみ、中華風に仕上げたものなどがあります」
 

コンテストの優勝は高校生

多田「中村高校の女子高生の方も考えたようですが、そのレシピはどんなものですか」

岩田さん「2018年度のレシピコンテストで優勝した方が中村高校の生徒さんで、その方が考案したのはスイーツ。みそとしょうがのガトーショコラです。

これは秀吉さんが好んだと言われる、しょうがを使っています。ガトーショコラの上に馬印のひょうたんのしょうがパウダーを振りかけたものです」

多田「こういったものを区民祭りなどの屋台を出しているそうですが、評判はいかがですか?」

岩田さん「区民のみなさんからは非常に好評で、たくさん数を用意してもすぐはけてしまいます」

このパンフレットは中村区役所などで配布する他、中村区のホームページからダウンロードすることもできます。
ぜひお試しください。
(みず)
 

多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N
2019年06月24日08時14分〜抜粋(Radikoタイムフリー)