アートに囲まれた「西叶神社」の“勾玉”

最初に向かうのは西浦賀にある「叶神社」(以下、通称「西叶神社」)。
平安時代末期に源氏の復興を願い応神天皇をご祭神として建立された社は、見事に源氏が再興したことから叶大明神として崇められてきました。これが現在の「西叶神社」です。

浦賀地方独特の鏝絵

現在の社殿は天保13年に建造されたもので、社殿の見事な彫刻や社務所のレリーフ「鏝絵(こてえ)」は一見の価値ある文化財級のアートです。

(左から)慈愛・優しさ:紅水晶、体調・精神の安定:水晶、洞察力・忍耐力の向上:ヒスイ

ここではお守りの“勾玉”をいただきましょう。
“勾玉”は日本歴代の天皇が受け継いできた三種の神器の一つで、災難や悪霊から身を護るお守りです。
使用する石によってその効果は異なるとも言われ、ここには紅水晶、水晶、ヒスイの3種類があります。

織姫と彦星が出会う天の川の“ポンポン船”

現在の乗り場は江戸時代の渡し場風。片道大人200円、子供100円

「西叶神社」で“勾玉”をさずかったら「東叶神社」に向かいましょう。
浦賀湾は南北に切れ込んだ細長い形なので、東西の交通は大変不便でした。そこで生まれたのが“渡し船”。江戸時代に村人が米を出し合って船頭を雇ったそうです。

時刻表はありません。船がいなければブザーを押せば戻ってきます。

出港です。西岸から見える渡し船と「東叶神社」の社殿

東岸から渡し船の後方に見える「西叶神社」の鳥居と社殿

明治になってからは浦賀町、昭和になってからは横須賀市の管理となっていて、この航路は、実は「横須賀市道2073号線」という道なのです。
船には「愛宕丸」という名称がありますが、地元では“ポンポン船”の愛称で親しまれています。
わずか3分ほどの船旅ですが、天の川を渡るファンタスティックな渡し船を楽しんでください。

縁結びと歴史に彩られた「東叶神社」の“お守り袋”

目の前が浦賀湾

渡し船で東岸に到着したら「東叶神社」に向かいましょう。
「東叶神社」は「西叶神社」を勧請して創建されました。
これは当時、西浦賀の一帯であった浦賀村が東西に分村したことから、東浦賀にも叶大明神が欲しいとの要望があったからです。

「恵仁志坂」を上がった先の石段が「参霊坂」

社殿が明神山の麓にあることから、奥の院のある山頂への二つの石段は「恵仁志(えにし)坂」と「参霊(むすび)坂」と呼ばれています。
頂上まで上れば“縁(えにし)”が“結ばれる”と評判。
また、勝海舟が咸臨丸での太平洋横断前に社務所の裏の井戸で水垢離をしたあと、山頂で断食をして見事に太平洋を横断した歴史的スポットなのです。

“勾玉″に合わせたカラーリングのお守り袋

そして「東叶神社」では、“勾玉”を優しく包む“お守り袋”をいただきましょう。
「西叶神社」でいただいた“勾玉”を「東叶神社」でいただく“お守り袋”に入れることで、さらに縁結びパワーがアップするといわれています。
“勾玉”と“お守り袋”の出会いは、人生を豊かに過ごすための人との出会いの縁を結んでくれるとのこと。
恋愛の縁はもちろん、人生の縁も豊かになりそうです。
ぜひ次のお休みにおでかけしてみてくださいね。

■叶神社(西)
住所:神奈川県横須賀市西浦賀1-1-13
TEL:046-841-0179
営業時間:境内自由
定休日:境内自由
料金:境内自由
■叶神社(東)
住所:神奈川県横須賀市東浦賀2-21-25
TEL:046-841-5300
営業時間:境内自由
定休日:境内自由
料金:境内自由
Text&Photo:70.Qanai

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