【16節のベストイレブン】

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 J1リーグは、6月22日、23日に各地で第16節の7試合が行なわれた。ここでは、ACLの影響で開催が先送りとなっている広島対川崎、浦和対鹿島以外の試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介する。
 
 首位・FC東京を相手に2−0の快勝を収めた仙台のCBが加入以来最高のプレーを見せた。
 
 シマオ・マテは球際の強さでFC東京のディエゴ・オリヴェイラを封殺しただけでなく、積極的に攻撃参加。74分の先制点の場面では、右サイドの敵陣中央から効果的なロングフィードを供給。これが先制点の起点となった。攻守でクレバーなプレーを見せ、抜群の存在感を発揮したこの元モザンビーク代表DFを今節のMVPとした。
 
 さらに仙台からは、関口訓充も選出。貴重な先制点を挙げ、献身的な守備でも貢献するなど、S・マテにも引けを取らない活躍ぶりだった。
 
 3連勝のC大阪からは、キム・ジンヒョンと藤田直之をピックアップ。前者は2度のビッグセーブでチームを救い、後者は先制点を演出し、持ち味のロングスローで2点目生み出した。
 
 劇的な勝利で名古屋を下した清水からは、前節に続き試合終了間際の得点でヒーローとなった西澤健太を二週連続で選出。安定した守備で名古屋の攻撃陣から自由を奪った二見宏志も選んだ。
 
 4試合ぶりの白星を挙げたG大阪からも2名をチョイス。後半ATの得点で勝利の立役者となった食野亮太郎と、攻撃の起点であり続けた矢島慎也を選出した。
 
 そのほか、1ゴール・1アシストを記録した神戸のウェリントン。今季4点目となる決勝点と、ポストプレーでも攻撃のリズムを生んだ横浜のエジガル・ジュニオ。持ち前のフィジカルで鳥栖の強力アタッカーを抑えた札幌のキム・ミンテを選んだ。
 
【今節のベストイレブン】
GK
21 キム・ジンヒョン(C大阪) 6.5 ●初選出
41分、53分と2度のビッグセーブ。ビルドアップでも慌てることなく冷静だった。
 
DF
THIS WEEK MVP
23 シマオ・マテ 7 ●2回目
FC東京のディエゴ・オリヴェイラとの競り合いに完勝。フィジカルの強さとクレバーさを見せただけでなく、ロングフィードが先制点の起点に。誕生日の試合で加入以来最高のプレーを見せた。
 
20 キム・ミンテ(札幌) 6.5 ●2回目
鳥栖の強力なアタッカー陣に対して持ち前のフィジカルを生かして封じた。この選手にチームが助けられていた。
 
26 二見宏志(清水) 6.5 ●初選出
ジョーとのマッチアップに果敢に挑み、空中戦でも引けを取らない力強さ。危機察知能力も高く、ファン・ソッコとの補完性も抜群に名古屋の攻撃陣から自由を奪った。
 
MF
21 矢島慎也(G大阪) 7 ●2回目
前後半で2つのポジションをこなしたが、攻撃の起点であり続けた。もはや外せない戦力。

5 藤田直之(C大阪) 6.5 ●初選出
丸橋祐介へ素早いパスを通して先制点を演出。持ち味のロングスローで2点目を生み出した。

7 関口訓充(仙台) 7 ●初選出
献身的な守備でFC東京の特に室屋成の縦突破を防ぐことに成功。後半は長沢駿の背後のスペースに入り込んでボールを受け、室屋との1対1の勝負に勝って技ありのシュートで先制ゴール。試合の流れを大きく引き寄せた。
 
16 西澤健太(清水) 6.5 ●2回目
立ち上がりこそ巧みなボールタッチで攻撃に変化をつけたが一時は存在感が希薄にも。しかし最後まで走り続けた結果が土壇場の決勝点につながった。
 
FW
17 ウェリントン(神戸) 7 ●初選出
ダビド・ビジャの先制点をアシストし、自らもGKからボール奪ってゴール。クオリティの高いポストプレーも光った。
 
40 食野亮太郎(G大阪) 7 ●2回目
試合終了間際に決勝点。強引すぎるプレーに映ってもシュートまで持っていく力は成長の証し。
 
30 エジガル・ジュニオ(横浜) 6.5 ●初選出
献身的なポストプレーで攻撃の潤滑油となり、大津からの折り返しを受けて巧みなトラップ&シュートで今季4得点目を挙げる。
 
※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部