「小琴 京かな」

株式会社モリサワは、2019年秋にリリースする新書体を発表した。「新書体特設ページ」(https://www.morisawa.co.jp/topic/upg2019/)が公開されており、各書体の詳細やリリース日を随時案内予定。これらの書体は今秋以降に、ライセンス製品の「MORISAWA PASSPORT」やWebフォントサービス「TypeSquare」など、各種の対象製品を通じて利用できるようになる。

今回発表された書体のうち、「モリサワフォント」は「MORISAWA PASSPORT」製品、「MORISAWA Font Select Pack」製品、「TypeSquare」を対象製品としてリリース。「タイプバンクフォント」は、「MORISAWA PASSPORT」製品と「タイプバンクフォント」各製品が対象製品となっている。

今年度からリリースされる「モリサワフォント」には、共通して“令和”の合字も搭載された。「モリサワフォント」では、筆づかいに躍動感がある「剣閃」、優しい印象の手書き書体の「小琴 京かな」や「小琴 遊かな」、活版印刷のインキの滲みを再現した「秀英にじみ角ゴシック金」や「秀英にじみ角ゴシック銀」などの書体が追加される。


「剣閃」


「小琴 遊かな」


「秀英にじみ角ゴシック金」

UDフォント(ユニバーサルデザイン書体)でも、和文のデザインをベースとした多言語書体の「UD黎ミン 簡体字」や「UD黎ミン 繁体字」、昨年リリースの「Clarimo UD PE」をベースに欧文エリアを刷新した「UD新ゴ(AP版)」や「UD新ゴNT(AP版)」をリリース。AP版とは、さまざまな文字の組み合わせにツメ情報を追加し、和文・欧文ペアカーニングと最新のIVSに対応したフォントだ。従来のフォントとは区別され、フォントメニュー上では「AP-OTF」で名称が始まる。


「UD黎ミン 簡体字」


「UD黎ミン 繁体字」


「UD新ゴ(AP版)」

「タイプバンクフォント」では、ユニークなネーミングの書体「赤のアリス」が登場。タイプバンクブランドの仮名書体である「TBかな 赤のアリス」に漢字を追加したレトロモダンなデザイン書体で、平筆に由来する西洋風のストロークや柔らかなエレメント・骨格により、特に可愛らしさを演出したいときに役立つ。


「赤のアリス」(タイプバンクフォント)

株式会社モリサワ
URL:https://www.morisawa.co.jp/
2019/06/25