バングラデシュのダッカ医科大学病院で、木の皮のような巨大なイボが生じた手足を見せるアブル・バジャンダルさん(2019年6月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】手や足に木の皮のような巨大なイボが生じ、「ツリーマン(樹木男)」と呼ばれるバングラデシュ人男性、アブル・バジャンダル(Abul Bajandar)さん(28)が24日、耐え難い痛みから解放されるため、両手を切断してほしいとの希望を明らかにした。

 バジャンダルさんは2016年以降、ダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)で25回のイボ除去手術を受けた。担当医らは治療が成功したと考えていたが、突然イボが再発し、バジャンダルさんは昨年5月に病院から逃げ出していた。

 しかし症状が悪化し、中には大きさが5センチを超えるイボもできたことから、今年1月に再入院した。

 バジャンダルさんはAFPに対し、「痛みにこれ以上耐えられない。夜も眠れない。少しでも楽になれたらと思い、両手を切ってほしいと医師らに頼んだ」と明かした。

 バジャンダルさんの病気は「疣贅(ゆうぜい)状表皮発育異常症」という非常に珍しい遺伝性疾患で、「樹木男症候群」とも呼ばれる。発症者数は世界中でも、バジャンダルさんを含めて6人に満たないとみられている。

 同病院のサマンタ・ラール・セン(Samanta Lal Sen)形成外科部長はバジャンダルさんの症状について、25日に7人から成る医師団で検討すると発表。「バジャンダルさんは自分の意見を述べた。しかしわれわれは、バジャンダルさんに最善の解決策を何でもやってみるつもりだ」と述べた。

 バジャンダルさんは外国に行ってより良い治療を受けたいとも語っているが、その費用を賄う経済的余裕はない。

 バジャンダルさんの苦境は国の内外で報道され、これを受けてシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相は、バジャンダルさんに治療費を無料にすると約束している。

【翻訳編集】AFPBB News