両チームの予想布陣。勝利したチームがベスト8に進出する重要な一戦となる。

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 ブラジルで開催されているコパ・アメリカで、 現地時間6月24日(日本時間6月25日の8時)、日本代表は決勝トーナメント進出を懸けてグループリーグ第3戦のエクアドル戦へと臨む。
 
 12チームが3組に分かれてグループリーグを戦う今大会は、各組上位2か国と3位チームの成績上位2か国、計8か国が決勝トーナメントへ進出できる。第1戦でチリに0-4で敗れたものの、第2戦でウルグアイと2-2で引き分けた日本は、グループCで勝点1(得失点差−4)の3位。

 他グループはすでに全3試合を終えており、グループAの3位は勝点4(得失点差−3)のペルー、グループBの3位は勝点2(得失点差−1)のパラグアイとなっており、日本は勝てばパラグアイを上回り、ベスト8へ進出できる。
 
 一方、引き分けだった場合は得失点差でパラグアイに及ばずグループリーグ敗退。条件はグループCで4位のエクアドルも同様で、要は日本とエクアドルの勝者が決勝トーナメントに進出、ドローでは両者ともに敗退、というシンプルな構図になったわけだ。ちなみにチリとウルグアイ戦の結果にもよるが、日本は大量得点で勝利した場合、2位抜けの可能性も残っている。
 
 さて、運命の一戦で対戦するエクアドルだが、選手たちは警戒心を強めている。
 
 GK川島永嗣は「身体能力も高いですし、他のチームと比べてアバウトにやってくるところもあると思うので、僕らの対応力が求められます。そういう意味で難しいゲームになるかなと感じます」と語り、DF原輝綺は「(グループリーグ第1戦の)エクアドルとウルグアイの試合を少し観て、組織立っているのはウルグアイでしたが、個人の力、例えば身体能力が高かったり、速い選手がいるのはエクアドルで、注意が必要です」と話す。
 
 エクアドルはウルグアイ戦、チリ戦ともに退場者を出し、0-4、1-2で敗れた。もっともマンチェスター・Uでキャプテンを務めたアントニオ・バレンシアらスピードのある選手を活かしたサイド突破、最前線のエネル・バレンシアらが軸のロングボールを多用したシンプルな攻撃は光る。日本としてはこの“ふたりの”バレンシアを警戒する必要があるだろう。
 
 またエクアドルは第2戦のチリ戦では、チームの顔と呼べるA・バレンシアをベンチに温存するなど、第1戦から6人を変更。日本戦に照準を合わせている感があるのも不気味だ。
 
 日本としては、ゴールを奪わないと始まらないが、気を付けたいのは攻守のバランス。左SBで2試合連続フル出場する杉岡大暉も、「相手はロングボール中心に攻めてくると思いますし、実際にチャンスになっているのはそういう形。徹底しなくてはいけないのはチャレンジ&カバー。組織的に戦う必要がありますし、予測の部分でしっかり相手を封じたいです」と口にする。
 
 CBの植田直通も「チームとして(失点を)0でいきたいという話をしていますし、0でいくことが重要になります。攻撃の選手はしっかり取ってくれると思います」と強調し、「4点、2点と来て、そこは0」と、チリ戦、ウルグアイ戦と失点が減っていることを引き合いに出しながら、目標を語った。
 
 一方、攻撃面ではエクアドルDFは身体能力こそ高いが、マークが散漫になるシーンが見受けられるだけに、日本が得意とするテンポの速いパス回しで打開を図りたい。6月22日のトレーニングでも素早くボールを動かしてからのシュート練習を行なっており、本番でも活かしたいところだ。
 
 またエクアドルはここまでの2試合でセットプレーから3失点。平均身長は日本の177.4センチに対し、エクアドルは178.9センチとやや分は悪いが、トリックプレーなどを含めて打開策にはなるだろう。
 
 国際Aマッチ12試合で3分9敗と、“鬼門”南米では、日本はいまだ未勝利だ。その歴史をいよいよ塗り替えられるか。初勝利とともにコパ・アメリカ、ベスト8進出を勝ち取りたい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)