日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)

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 1年ぶりに招集された百戦錬磨のベテランがいれば、今回が初招集という若手がいる。Jリーグの公式戦を仲間に託して来ている者、大学生、欧州のシーズンを終えた選手…。しかも日本は招待国としてのイレギュラーなコパ・アメリカ参戦だ。

 さまざまな立場の選手が複雑に入り交じった中で戦うエクアドル戦を翌日に控え、日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)は、「自分たちが本当の意味でここに来た意義を問われる試合になるのではないかと思う」と気持ちを高めた。

「これだけやりがいのある試合はなかなかない。自分たちは失うものもない。1試合目から2試合目までで修正できたところが多かったので、3試合目ということでさらに良くできるようにしたい」

 その言葉から分かるのは、目の前の一戦にフォーカスするという姿勢。四の五の言う前に、次の試合だけを見つめることが重要というのが川島の流儀だ。

「グループリーグを突破するために勝つというよりも、目の前の試合を勝つというつもりであればいいと思う。先のことを考えすぎないで、まず目の前の相手に勝つことが重要」

 日本と同様に、エクアドルも勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦だが、それ以上に、エクアドルが南米連盟の一員であることから来る意識の高さが難敵だととらえている。

「相手もいろんな意味でプライドがあると思うし、向こうからしてみればこの大会の意義を見つめ直す意味でも、力を見せなければならない試合だと思う。そういう相手にしっかり準備することが大事」

 W杯3大会で計11試合のゴールマウスを守ってきた男はシンプルな思考で雌雄を決する戦いに挑む。

(取材・文 矢内由美子)