エクアドル代表を率いるダリオ・ゴメス監督

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 エクアドル代表が日本代表を大いに警戒した。日本戦を翌日に控え、会見に出席したダリオ・ゴメス監督は日本の印象について聞かれ、こう言った。

「日本は統率が取れていて、チームとして優れている。技術が高くスピーディだし、個人プレーでも、サシの勝負で相手に勝てる技能がある。大陸の実力差はない。200%出さないと日本には勝てないと思う」

 また、14年ブラジルW杯でチームの全3得点を記録したエースストライカーのFWエネル・バレンシアは「ウルグアイ戦で日本は良い試合をした。ポゼッションが高く、後ろからボールを持ってプレーしていた。攻撃が強い」と分析する。

 会見では、アジアからの招待国である日本とカタールがコパ・アメリカに参加していることについて、パラグアイやベネズエラの監督から異議が出ていることについての質問が続出した。しかし、ゴメス監督は「日本やカタールが来ていることはいいことであり、問題はない。過去にはメキシコが参加したこともある」ときっぱり。

「そもそも(南米)大陸には10チームしかないのだから、この中だけでやるのは良くないと思う。それに、チリはコパアメリカに優勝したが、W杯に出ていない」と言うと、会見場には笑いも起きた。

 日本と同様に、第3戦に勝利すれば決勝トーナメント進出が決まるが、第2戦から中3日で最終戦を迎える日本に対し、エクアドルは中2日での試合となる。このため、ゴメス監督はリカバリーに重点を置いたことを強調。特にメンタル面の回復が重要だったことを明かした。

「我々は今のところ失点が多い(2試合6失点)。これほど失点が多いことは想定していなかったので、メンタル的にも頑張り続けるために、感情面でもいろいろ取り組んでいる。戦略的、技術的に焦点を当てるのは明日になってからだ」

 指揮官の思いに呼応するように、E・バレンシアも「私たちは力を合わせなければならない。私たちがなぜここにいるかを考えなければならない」と団結宣言。チーム全体で結束して日本に立ち向かう覚悟を示した。

(取材・文 矢内由美子)