日本代表MF渡辺皓太(東京V)

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 165cm、61kg。小兵のダイナモが虎視眈々と出場機会をうかがっている。J2からただ1人選出されたMF渡辺皓太(東京V)は2戦を終えてまだ出番はないが、「試合に出たいという気持ちはすごくある。メンタルを落とさないで、いつ出番が来てもいいように準備をしています」と強い気持ちを見せた。

 6月2日の京都戦で、試合終盤に相手選手と空中で競り合い、着地の際に左足首を負傷。担架に乗ってピッチを去り、スタジアムを出るときは松葉杖をついていた(※交代枠を使い切っていたため、記録ではフル出場)。

 代表参加に黄色信号がともったかに見えたが、意地でもという気持ちがあったのだろう。ブラジルの地では「100%ではないけど、それは言い訳にはできない。練習は普通にやっていますし、J2だからと言われないように、出た時にはしっかりプレーしたいです」と言葉に力を込めた。

 チリ戦とウルグアイ戦をベンチで見ていて感じたことがある。「雰囲気とか激しさとかは普段経験できないものがあって、間違いなく良い経験になってると思います」。特に違いを感じるのはボールを奪い切る激しさ。「最後には滑ってでも止めてくる」と刺激を受けている。しかし、いずれ世界の強豪とやり合っていくためには、そこで気圧されていてはいけないことは分かっている。

「その“圧”にビビっていちゃダメ。それに、ボールを受けていればみんな出来ているので、やっぱり自信を持ってプレーすることが大事だというのは見ていても思う。クラブに戻ってもこの強度は続けたい」

 FW岡崎慎司やGK川島永嗣らのベテラン勢からもパワーをもらっている。「積極的にチームを盛り上げようとしてくれますし、話しかけてくれたりもする。それに、試合では落ち着きがすごい。そういうとこは真似をしたいです」。

 6月21日に宿舎で行われたDF立田悠悟の誕生会では、体を張る系の一発芸をして会を盛り上げるなど、雰囲気作りにも一役買っている渡辺。ロシアW杯では日本代表23人中9人がJ2を経験しており、川島、MF香川真司はプロ入り当初はJ2からのスタートだった。J2から世界へ。次に続くのは自分だと信じている。

(取材・文 矢内由美子)