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最先端の技術を搭載した家電製品が進化し続け、消費税アップ前の最後のボーナス時期、家電売り場が大賑わいを見せている。特に注目なのは、生活をガラリと変えてくれる便利な最新機能がついたお掃除ロボット・ルンバ。6月18日放送の「教えてもらう前と後」では、憧れの高級家電・ルンバを開発したアメリカの「iRobot社」を訪問。ルンバ開発の裏に隠された秘密と共に、実は発売当初は全く売れていなかったという驚きのエピソードを教えてもらった。

2万円台で買えるルンバも登場

かつては10数万円した憧れの高級家電ルンバが、現在では2万円台で購入できる手頃な価格のモデルまで登場している。価格帯に合わせて様々な異なる性能がついたルンバの中でも、上位モデル「ルンバi7+」には、部屋の間取りを記録する学習機能まで搭載されている。つまり、ルンバが部屋の地図を作成してくれるため、外出先でもスマホの操作一つで掃除したい場所の指示が出せる。特に汚れている箇所は念入りに掃除し、掃除済みの箇所をデータ化する機能も。他にも「リビングルームを掃除して」と言うと、声に反応して自動で掃除してくれるシステムが搭載されたルンバもある。ゴミがたまれば勝手に収集機に集めてくれるため、 人間がすることは3か月に1度ほど、溜まったゴミを捨てるだけ。

ルンバの先祖は宇宙探査機!?

そんなルンバは、ある壮大なロボットがモデルになっている。それは、「ゲンギス」という宇宙探査機。NASAとの共同開発で、人の行けない場所を探索する人工機能を搭載したロボットがルンバの先祖なんだそう。その事実を確認するため、アメリカ・マサチューセッツ州に本社を構えるiRobot社へ。実はiRobotは、元々NASAや軍事向けの産業ロボットを作っていた会社。社内には、地雷を処理するロボットや、福島の原発事故の時に無人調査機として現場を確認したロボットなど、見たこともないロボットがズラリと並ぶ。そんな膨大な技術が応用されてルンバの誕生につながったというワケ。

ルンバ開発の陰に日本ユーザーの声

ルンバの開発ルームを覗いてみると、数か月以上休ませることなく動かしっぱなしにされたルンバを発見。また、社内に建てた一軒家では、どんなシチュエーションでも正しい動きができているかの検証を繰り返しているのだそう。様々な環境でルンバの動きをチェックしている開発者たちは、さらなる性能アップを目指すため、日本のユーザーの声を大事にしているという。例えば、和室の畳を傷つけないために畳の部屋で研究を行い、畳が傷みにくい特殊なブラシを開発したり、段差に落ちて困っているユーザーの声に応えて、段差があっても落ちにくいセンサーを開発。このような、お掃除大国日本のきれい好きユーザーの声を積極的に取り入れてきたことで、世界トップの性能を誇るまでに成長できたというのだ。

ルンバ大ヒットのウラにあるCMの存在

本場アメリカでは、今ではなくてはならない存在になるほどの普及率を誇るルンバだが、発売当初は珍しすぎてまったく売れない時期があったらしい。しかし、ルンバが爆発的に売れるようになったきっかけがある。それは2002年、アメリカで放送された「ペプシコーラ」のCMだったという。近未来のお掃除ロボットが、ペプシ欲しさに主人公を追いかけ回すというストーリーだったのだが、テレビの中のお掃除ロボットが空想ではなく現実に販売されているということが分かると大騒ぎになり、ルンバの売り上げが急激に伸びたという。

ルンバ開発で「たまごっち」が参考に

そんなルンバの生みの親である「iRobot」のCEO、コリン・アングル氏によると、ルンバ開発のヒントの1つに、日本のあるおもちゃが関係しているという。それは「たまごっち」。非現実の世界でペットを育てる要素が参考になったのだとか。たまごっちが成長して行く様子を参考にしてルンバを開発し、ルンバに人生のすべてをかけてきたコリン氏には、さらなる驚きのビジョンがあった。「ルンバが家にあれば、掃除のことを考えなくてもいい世の中にしたいんだ。 ルンバの先にある目標は、ロボットで出来た家を作ること。色々な役割を果たすロボットが1つの家になって、家のことを何でもやってくれる未来を目指しているんだ。 究極のホームロボットを生み出せる日は近いと思うよ!」と、少年のように目を輝かせた。

「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、「知のビフォーアフター」を体感できる。

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