21歳の誕生日を迎えた日本代表DF立田悠悟(清水=左)

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 19年6月21日。日本代表DF立田悠悟(清水)は21歳の誕生日を迎えた。しかし、男を待っていたのは“悲劇”だったようだ。

 日本とブラジルとの時差は12時間。日本の方が進んでいることもあり、ブラジルでは誕生日前日ながらも、誕生日を祝うメールが届く。「時差があるので誕生日が2日あるみたい。日本からメッセージが送られてきても、『今日はまだ20日だけどなー』という感じでした」と1年に1度しかない特別な日を堪能した。

 だが、当日の夜。海外で誕生日を迎えるのは初という立田に試練が訪れる。東京五輪世代の代表では誕生日を迎えた主役が一発芸を行うことが多く、コパ・アメリカ開催中に誕生日が被っていることに気付いた立田は、「ずっと芸を考えていた(笑)」ようだ。

 そして、GK小島亨介(大分)がハッピーバースデーを歌って場を盛り上げ、ついにその時が訪れる。

 渾身の一発芸!!

「とりあえずやった」と詳細は不明だが、間違いなく現場は凍り付いたという。小島は「(立田が)正直、何をしていたのか忘れた。それくらいのクオリティーだった」と笑い、立田本人も「メチャクチャすべった…」と声を落とす。すべった立田は「渡辺皓太に振った」と、何とMF渡辺皓太(東京V)に無茶振り。しかし、小島が「皓太は体を張る系の一発芸をして、受けている人には受けていた」と語ったように、立田の“危機”を渡辺が救ったという。

「いや、(渡辺も)そんなに盛り上がっていなかった」と強がった立田だが、「次に生かさないといけない(笑)」と来年までに完成度の高い一発芸を仕上げていく。

(取材・文 折戸岳彦)