2018年7月の西日本豪雨から1年。大きな被害を受けた愛媛県南部は現在も懸命の復旧・復興活動が行われています。

愛媛県中南部、清流で知られる肱川が流れる大洲市に、見た目も不思議な文化財があります。その名は「少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)参籠殿」です。少彦名神社は医薬の神様、家内安全の神様。

少彦名神社参籠殿は「懸造り」と呼ばれる建築様式で、参道沿いの急斜面に三方懸けで建てられています。床面積の約9割に当たる部分が、山崖にせり出しているのを見ることができます。

アメリカのワールド・モニメント財団WMF2014年版「世界危機遺産リスト」に、世界の名だたる名所や名建築と合わせて選出され、一躍脚光を浴びました。

その後、この団体と地元の有志によって再建され、2016年にはユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞の最優秀賞を受賞。2017年には大洲市の有形文化財に指定されました。

少彦名神社参籠殿は終日いつでも見られる一方、土日祝にはボランティアガイドも行われています。問い合わせは電話(0893-34-2000)

愛媛県神社庁 少彦名神社

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