果敢に仕掛けたMF中島翔哉

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[6.20 コパ・アメリカGL第2節 日本2-2ウルグアイ ポルトアレグレ]

 試合を重ねるごとにマークが厳しくなっている。17日のチリ戦(●0-4)に続いて4-2-3-1の左サイドハーフで先発した日本代表MF中島翔哉(アルドゥハイル)は2人がかり、3人がかりのマークに苦しみ、攻撃が単発になってしまうシーンが続出した。

 試合後は「相手も強かったし、チームとしてはすごく頑張って引き分けまで持ち込んだ。それに関しては前回からの進歩だと思う」と総括しながら、「僕的にはどの試合ももっとできると思うことが多いので、次にベストを出せるようにしたい」と、不完全燃焼と言える表情を見せた。

 不運な場面があった。1-1で折り返した後半3分、左サイドからウルグアイDF2人と対峙しながらPA内に進入。鮮やかなマルセイユルーレットで2人の間を切り裂いたが、DFジョバンニ・ゴンサレスと交錯し、転倒した。スタジアムはどよめいたが、笛は鳴らない。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もなく、座ったまま両手を上げてファウルを訴えた中島のアピールはそのまま流された。

 前半31分にVARの助言によってFWエジソン・カバーニに対するDF植田直通のファウルを取り、ウルグアイにPKが与えられたのとは対照的だった。日本は完全にアウェー感に包囲されていた。

 もっともその後の後半14分には左サイドをオーバーラップしてきたDF杉岡大暉にシンプルにパスを出し、MF三好康児の2点目につながる得点機を演出。連係プレーで向上を見せているのもまた事実だ。しかし、全体の印象としては個人の仕掛けの部分でつぶされる回数が多く、ボールを持ちすぎている感もあった。

 ウルグアイ戦前日、中島は「まずは楽しんで、自分のスタイルをどんどん変化させるところと貫くところを両方やりながら。それも楽しみの一つです」と話していた。ウルグアイ戦後は「強引に、素早く行くことはやっていきたいと思っていたし、もっともっとうまく、速く、強くというのはやっていきたい」と語った。今は自身に変化を求めようとし始めた時期なのかもしれない。

 次は中3日でエクアドル戦。「チームとして成長していかなければいけない」と話す背番号10のプレーに注目だ。

(取材・文 矢内由美子)