三好は少ないチャンスで2ゴールを決めた。(C) REUTERS/AFLO

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 防戦一方の展開で少ないチャンスをモノにして、最後の最後まで耐えきった。シュート本数はウルグアイが29本で日本が12本。数字からも分かる通り、本気のウルグアイに攻め込まれながらも、よく勝点1を獲れたよね。
 
 2ゴールの三好は今日のヒーローだ。25分にはドリブルから強烈な先制点を突き刺したし、59分にはゴール前のこぼれ球を押し込んで追加点も決めた。前回のチリ戦で決定力不足に泣かされた日本にとって、まさに「砂漠の水」みたいな選手だよ。
 
 54分にはカバーニに最終ラインの裏を突かれたけど、川島は1対1で見事なビッグセーブを見せたね。何度もクロスを放り込まれながら、守備陣はよく撥ね返していた。空中戦に関して言えば、特にボランチの板倉が効いていたよ。
 
 最前線では岡崎が身体を張って、献身的にプレスをかけて奮闘していた。ただし、チャンスがあったのにゴールを決められないようでは、ストライカーとして評価できない。岡崎と最前線でコンビを組んだ安部も、思うようにプレーできなかったんじゃないかな。柴崎もバランサーとしては良かったかもしれないけど、2試合連続スタメンで少し疲労感があったように映る。
 同じく2戦連続で先発した中島は、ちょこちょこドリブルしているけど、相手に囲まれたら終わり。はたくべきところはシンプルに味方に預けないと。実際、2ゴール目のシーンでは、左サイドでオーバーラップをした杉岡を簡単に使って、クロスを上げたこぼれ球を三好が詰めて得点につながった。プレーを楽しむ考え方かもしれないけど、ほとんどボールを取られているようでは、ダメだ。良いプレーはあったんだから、改善しないとね。
 
 やっぱり、2回もリードしたのに、追いつかれたのは悔やまれるよね。1失点目はVARによってPKを取られてしまったけど、ブロックに入った植田は完全に足の裏を見せていた。あれでは、PKとジャッジされても仕方がない。2失点目ではCKで冨安がヒメネスに競り負けてしまった。
 
 2−2になってから投入された上田と久保は、押し込まれた時間帯での投入だったから難しかったかもしれないけど、ほとんどボールに触れなかった。タイスコアからもう一度勝ち越したかっただけに、残念だ。
 そもそもだけど、ウルグアイに2度もリードして勝ち切れなかったことを悔やんでいるのは僕だけかな? たしかに、力量差があるなかで試合内容も踏まえれば、よくウルグアイに引き分けたと思う。でも、選手たちも悔しいはずなのに、「引き分けて良かった」みたいな顔をしているように感じたよ。

 ウルグアイのFIFAランキングは6位だから、「善戦した」でいいの? 「強豪を脅かした」立場では、いつまでたっても成長がない。ウルグアイの選手たちはみんな悔しがっていたよ。本物のサッカー先進国は、どんな状況でも引き分けでは満足しないんだ。そこが、ある意味レベルの違いでもある。
 
 シュート数で圧倒的に下回ったなか、結果的には少ないチャンスをモノにしたし、守備もよく耐えた。だけど、勝点1でも内容的にはコテンパンにやられているよね。先制点の場面では三好と対峙したラクサールが足を痛めたし、運もあったことは忘れてはならない。日本に勝ち切る力はまだないんだ。
 グループステージ突破に望みはつないだけど、勝点1ではまだまだ道のりは険しい。各グループ3位の上位2チームも決勝トーナメントに進出できるとしても、エクアドル戦は勝ちにいきたいところだ。
 
 得失点差「−4」を取り返すためにも、エクアドル戦は守備一辺倒であってはならない。最終ラインを押し上げて前線からプレスをかけるなどして、多少のリスクを抱えることになったとしても積極的な姿勢を示してほしい。そのくらいの気概を見せないと、ゴールは入らないからね。
 
 そのためには選手のコンディションも気になるところ。あれだけウルグアイに攻め込まれれば、消耗は激しいだろうから、ターンオーバーの選択肢もあっていい。決勝トーナメント進出に向けて、森保監督の手腕も問われるだろう。