2点を奪った日本代表MF三好康児(横浜FM)を仲間が祝福

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[6.20 コパ・アメリカGL第2節 日本2-2ウルグアイ ポルトアレグレ]

 コパ・アメリカに出場している日本代表は20日、グループリーグ第2節でウルグアイ代表と対戦。前半25分にMF三好康児(横浜FM)の得点で日本が先制するが、同32分にFWルイス・スアレスにPKを沈められて同点とされる。後半12分に再び三好に得点が生まれて勝ち越すも、同21分に追い付かれて試合2-2で引き分けた。1分1敗となった日本は現地時間25日に行われる第3節でエクアドルと対戦する。

 東京五輪世代が中心となる日本代表は17日のチリ戦(●0-4)から先発6人を入れ替え、この一戦に臨んだ。システムは継続して4-2-3-1を採用し、“オーバーエイジ”全5選手を先発起用。GKに川島永嗣(ストラスブール)、最終ラインは右からDF岩田智輝(大分)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF冨安健洋(シントトロイデン)、DF杉岡大暉(湘南)、ボランチにMF柴崎岳(ヘタフェ)とMF板倉滉(フローニンゲン)を並べ、2列目は右からMF三好康児(横浜FM)、MF安部裕葵(鹿島)、MF中島翔哉(アルドゥハイル)、1トップにFW岡崎慎司(レスター・シティ)を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始わずか1分、板倉のパスミスに反応したスアレスにロングシュートを狙われるも、わずかに枠上に外れて難を逃れる。同3分には日本がゴールに迫る。柴崎のスルーパスから抜け出した三好の折り返しに走り込んだ岡崎が右足ダイレクトで合わせるが、シュートはゴール右に外れた。同13分にはウルグアイのカウンターを浴び、FWエジソン・カバーニのクロスからスアレスにヘディングシュートを放たれるが、川島が落ち着いてキャッチした。

 すると前半25分、日本が一瞬の隙を突いて先制に成功。自陣深くから柴崎が送ったパスが右サイドの三好に届けられる。ボールを受けた三好が対面するDFディエゴ・ラクサールを巧みなステップでかわすと、右足のシュートがニアサイドを抜いてネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 しかし前半29分、PA内で植田がカバーニを倒してしまい、一度はプレーが流されたものの、VARが介入してウルグアイにPKを献上。キッカーを務めたスアレスにきっちりと沈められ、同点に追い付かれてしまう。さらに同36分にカバーニにPA外から放たれた左足シュートがゴールを襲うが、クロスバーに救われてゴールを許さなかった。

 1-1のまま後半を迎えると、カバーニとスアレスという2枚看板にゴールを脅かされる場面を作られるが、勝ち越しゴールを許さずに試合を進める。同9分には安部のパスに反応したゴール前の三好に好機が訪れるがフィニッシュまで持ち込めず。逆にカウンターを浴びて危機を招いたが、スアレスのパスから抜け出したカバーニのシュートは距離を詰めた川島が好セーブでしのいだ。すると同14分、中島とのワンツーで左サイドを駆け上がった杉岡のクロスのこぼれ球を三好が押し込み、日本が2-1と勝ち越しに成功する。

 しかし後半21分、MFニコラス・ロデイロが蹴り出したCKをDFホセ・ヒメネスにヘディングで叩き込まれ、再びウルグアイに追い付かれてしまう。すると同22分に日本ベンチが動き、安部に代えてFW上田綺世(法政大)とピッチへと送り込む。

 後半35分にはDFマルティン・カセレスのクロスからスアレスが放ったヘディングシュートがゴールを襲うが、クロスバーを叩いて難を逃れる。すると同37分に三好に代えてMF久保建英(FC東京→レアル・マドリー)、同42分には岩田に代えてDF立田悠悟(清水)を投入。その後、ウルグアイに押し込まれる展開となったものの、体を張った粘り強い守備でしのぎ切り、試合は2-2の引き分けに終わった。

(取材・文 折戸岳彦)