沖縄県名護市辺野古の新基地建設に関わり、政府が埋め立て土砂の投入を開始した2018年12月14日から今年5月末までに海上運搬に用いた船舶の隻数は延べ約200隻に上り、運搬経路はすべて、国の天然記念物ジュゴンの生息域と重なる北側航路を使用していることが分かりました。20日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に防衛省が説明しました。

 現在、沖縄防衛局は、埋め立て用の土砂を沖縄本島西海岸の琉球セメント桟橋(名護市安和)や本部港塩川地区(本部町)から搬出しています。土砂を積載した船舶は、本島を北回りで辺野古の施工区域に搬入していることになります。

 政府が埋め立て承認願書に添付した環境保全図書は、ジュゴンへの影響をふまえて「県内からの資材の運搬は主として南側航路を利用する」と明記しており、これに反します。

 沖縄県は今月11日付の沖縄防衛局に対する行政指導文書で、ジュゴンの生息域と重なる北側航路の利用が「ジュゴンへ重大な影響を及ぼす可能性がある」として、土砂の運搬と海上搬入の停止を求めています。