レジャーシーンや普段のお昼ご飯、さらにはちょっと小腹が空いたときなどに重宝するコンビニおにぎり。昨年ミシュランガイドでは世界初となる新ジャンルとして「おにぎり」が登場したことが話題となりましたが、コンビニ各社でも毎年多種多様な具材のおにぎりを発売するなど、年々そのクオリティーは上がっているように感じます。

コンビニ4店で絶対王者ツナマヨが上位を独占!

一般社団法人おにぎり協会では、コンビニエンスストアにおけるおにぎりの人気トレンドを調査。こちらをもとに、おにぎりのトレンドを考察していきます。

まず大手コンビニ4店における、2018年4月から2019年3月の人気ベスト3は以下の通りとなりました。

セブンイレブン

1位 手巻おにぎり リッチマヨ仕立てツナマヨネーズ

2位 手巻おにぎり 熟成焼きほぐし紅しゃけ

3位 手巻おにぎり熟成仕立て紀州南高梅

ファミリーマート

1位 手巻 シーチキンマヨネーズ

2位 直巻 焼しゃけ

3位 手巻 紅しゃけ

ミニストップ

1位 手巻 ツナマヨネーズ

2位 手巻 紅鮭

3位 手巻 日高昆布

ローソン

1位 手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ

2位 悪魔のおにぎり

3位 新潟コシヒカリおにぎり 焼きさけハラミ

商品名は各社違いますが、4店ともすべて1位は「ツナマヨ」が独占!まさにキングともいうべき、絶対王者となっています。とはいえ、なんとなくツナマヨのイメージとしては鮭や昆布、梅といった昔ながらの定番具材と比較すると、新参者感がある気もします。

しかし調べてみると、ツナマヨのコンビニおにぎり初登場は1983年にセブンイレブンで発売された「シーチキンマヨネーズ」。今から36年前とかなり歴史があるのです。つまりブームはとっくに過ぎて、完全なる日本のおにぎりに定着した具材といえます。

ローソンの2位は昨年10月に登場した新製品!

さらに1位以下の順位をチェックしてみると、目につくのは鮭、梅、昆布といった昔ながらの定番具材。特にファミリーマートでは2位と3位で“直巻”“手巻”でそれぞれ鮭がランクインしており、ほかセブンイレブンでは「焼きほぐし」、ローソンでは「焼きさけハラミ」と、鮭のアピールポイントも多種多様となっています。

そんな中、意表を突いたランクインとなったのはローソンの2位「悪魔のおにぎり」。存在を知っている人ならピンとくると思いますが、知らない人にとっては一体これがどんなおにぎりなのか想像もつかないのではないでしょうか?

悪魔のおにぎりは、天かす、めんつゆ、青のりを混ぜ込んだご飯をおにぎりにしたもの。SNSを中心に「美味しすぎてやみつき注意」という声が寄せられたことから、この名前がついたそうです。昨年10月よりローソンで発売を開始しましたが、発売から2週間で累計販売数300万個を突破。さらにローソンのおにぎりで20年以上に渡り販売数1位を維持していた「シーチキンマヨネーズ」の販売数を、一時上回るほどの大ヒットとなったそうです。

「悪魔のおにぎり」はその味はもちろん、悪魔というネーミングのインパクトもヒットの要因でしょうか?

悪魔のおにぎりはブームではなく、これからコンビニおにぎり界の人気商品として定着するのでしょうか?そしていつかは第二のツナマヨとなり、ベスト3に定着する可能性もなくはありません。悪魔おにぎりの今後に注目ですね!

【調査概要】
調査実施:一般社団法人おにぎり協会
調査対象企業:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社ファミリーマート、ミニストップ株式会社、株式会社ローソン(50音順)
調査地域:全国
調査期間:2018年4月〜2019年3月