これまでにも関心は伝えられていたが、バイヤー・レヴァークーゼンはアヤックス・アムステルダムか、らデーリー・シンクフラーフェンを獲得することに成功した。すでにアヤックス時代に指導した愛弟子について、ペーター・ボシュ監督は今年2月、オランダのメディアに対して「私のアヤックス時代で見事なプレーをみせてくれていた選手だ」と評価。

 左サイドバックを主戦場とする23才は、左ウィングや、中盤でも起用可能なポリバレントさも併せ持った選手であり、獲得にあたりレヴァークーゼンは移籍金として、およそ500万ユーロを投じる見通しとなっている。

 なおボシュ監督は、あくまで「彼のことは左サイドバックとしてみているし、世界クラスにも飛躍する可能性をもった」逸材として評価。ただし今季は膝の負傷によりシーズンの大半を棒に振ってしまった上に、レヴァークーゼンの左サイドバックで長年君臨するヴェンデウの存在も。

 一方でここのところ調子を落としていたヴェンデウからみれば、久々にライバル登場という図式でもあり、すでにボシュ監督のサッカーやシステムに精通し、テクニックとパスゲームに長けた、オフェンスに刺激をもたらすことのできる、対人戦での強さをもったシンクラーフェンは、決してバックアップに甘んじるような選手ではないことは確かだ。
 
 2023年までの契約にサインした23才は、「エキサイティングな、モチベーションあふれる機会を得られた。アヤックスでの時間を経て、レヴァークーゼンという長年ブンデスの上位につけるトップクラブに加入できたよ」と喜びを述べている。