このスタメンが見たい!松木氏が選んだコパ・アメリカの先発11人はこれだ。(C)SOCCER DIGEST

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 今回のコパ・アメリカには拘束力がない関係で、これまでのレギュラーメンバーをほとんど招集できなかった。特にディフェンス面のところで新戦力を試すことになるから、そのあたりの安定感がどうなるか見ものだ。東京五輪世代のメンバーを中心にコパ・アメリカという独特の雰囲気がある大会を戦っていくわけで、チームが一丸となり、1試合ごとに成長していく側面はあるだろう。ただ、A代表として予選突破を目標に置いているのは間違いないのだから、どんな選手を使っても日本の良いところを引き出して結果を出してほしい。こういう大会はグループステージの初戦で勝点を落とすと、決勝トーナメント進出の可能性が極端に下がる。初戦はなによりも大事だろう。
 
 皆さんもご存知のとおり、U−22代表として挑んだ先日のトゥーロン国際大会で、日本は準優勝を果たした。この結果は、コパ・アメリカに挑む若手選手たちのモチベーションになっているはずだ。また、久保建英のレアル・マドリー移籍もチームに刺激を与えていることだろう。久保のレアル移籍は同時に、対戦相手にも影響を与えているのではないか。レアル移籍という事実は、それだけで警戒心を抱かせるし、「久保を抑えれば自分も欧州スカウトの目に留まる」と考えるに違いない。当然、マークは厳しくなってくる。そういう意味では、久保にとってもひとつの正念場と言える大会になりそうだ。
 

 これらを踏まえてスタメンを選ぶと、GKは大迫敬介を使うのではないか。もちろん、経験値の高い川島永嗣も選択肢に入ってくるが、森保一監督の選手選考を見る限り、今回は若手に経験を積ませる可能性が高そうだ。将来を見据えてチームを一歩前に進ませる。若い大迫をテストすることで、良いにつけ悪いにつけ、課題がハッキリしてくる。
 
 予想される3−4−2−1システムに当てはめて考えると、3バックは冨安健洋が軸になるはずだ。彼を中央に、対人に強い3人で3バックを構成したい。先日のキリンチャレンジカップを見ても、高さと強さのある3人を使っていたので、コパ・アメリカでもそうした人選がベースになるだろう。そうなると、右は植田直通、左は板倉滉が入るか。南米勢はボールを持つと良い仕事をしてくる。日本としては相手にスペースを与えたくないので、上手く連動しつつ、対人の強い3バックで攻撃の起点を潰したい。
 ボランチは柴崎岳が軸になるが、キリンチャレンジでは3バック採用時のポジショニングを定め切れていないように見えた。それをどう修正していくか。キャプテンも任されるような選手が本来のパフォーマンスを発揮できないのでは、当然チームのパフォーマンスも下がってくる。柴崎には、そうしたチームの軸としての役割も含めて、さらなる活躍が求められている。彼のパートナー候補は中山雄太や松本泰志、渡辺皓太がいるが、総合力の高い中山が務めることになりそうだ。
 
 3バックシステムの肝ともいえるウイングバックは、左に杉岡大暉、右は岩田智輝に任せるだろう。原輝綺もこのポジションをこなせる選手だが、様々な役割に対応できるので途中起用で使いたい駒だ。突破力に長けた菅大輝も同じく、切り札的に起用することになる。
 
 そして、最も人材が豊富な2シャドーだが、中島翔哉を使うのは間違いない。その相棒に誰を据えるのか。注目を集める久保の扱いを森保監督がどうとらえているかで人選は変わってくるが、個人的には久保が見てみたい。初戦のチリはコパ・アメリカを2連覇している強豪チームで、久保が出場すればバルセロナ所属のアルトゥール・ビダルとマッチアップするのではと言われている。欧州トップレベルで活躍するビダル相手に久保がどんなパフォーマンスを見せられるかは、ファンの皆さんも関心があることだろう。もちろん、私も興味津々だ。