王者チリが若手主体の森保ジャパンを返り討ちに?【写真:アフロ】

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主力のベテラン勢を揃えたチリに対し、若手主体で臨む日本

 日本代表は現地時間17日にコパ・アメリカ(南米選手権)初戦でチリ代表との対戦を控えている。

 王者チリは大会3連覇に向け主力のベテラン勢を揃えた一方、日本は将来に向けた若手主体で望むことになることで、南米メディアは「流儀と哲学の激突」と表現し、「日本の自信と不敬をねじ伏せるだろう」と返り討ちに燃えていることを指摘している。

 コパ・アメリカ連覇中の王者チリは、MFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)、FWアレクシス・サンチェス(マンチェスター・ユナイテッド)らトップクラスの主力たちを招集。2015年、16年大会を制した優勝メンバーを軸に3連覇を目指す。一方、特別招待枠で大会に参加する日本はMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)ら森保一体制の中核を担う主力も数人選出したものの、レアル・マドリード移籍が決定した18歳MF久保建英を筆頭とした若手主体で臨む。

 両チームのコントラストに南米メディアも注目。コロンビアメディア「Antena 2」は「チリは王者防衛に向け、ゲストとして参戦の日本の対戦から始めることになるが、彼らは2020年の東京五輪に向け、極端に若いスカッドをブラジルに連れてきた」と説明し、「このグループCの対決は、平均年齢28歳という最高齢のチリとの、流儀と哲学の激突となるだろう」と指摘している。

 また、急激な若返りが起きている日本を「大会のベンジャミン」と表現し、名作映画『ベンジャミン・バトン〜数奇な人生〜』を引き合いに出し、主人公のベンジャミン・バトン役を務めるブラット・ピット氏が年を取る度に若返っていくという設定に日本の現状を重ねていた。

 さらに、「チリは、百戦錬磨のベテラン勢が来年の五輪に参加する予定の少年たちを鍛え上げることを目的とした日本の自信と不敬な姿勢をねじ伏せることを望んでいる」と、現時点での主力の招集を見送った日本に対し、チリは敬意を欠いた参加として返り討ちに燃えていることを主張していた。(Football ZONE web編集部)