日本がPK戦の末にブラジルに敗れた

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[6.15 トゥーロン国際大会決勝 U-22日本 1-1(PK4-5) U-22ブラジル]

 東京五輪世代のU-22日本代表は15日、トゥーロン国際大会決勝でU-22ブラジル代表と対戦し、1-1で突入したPK戦の末に敗れた。ブラジルは2014年以来、5年ぶりの優勝。14回目の出場にして初のファイナルに臨んだ日本は、惜しくも頂点には届かなかった。

 日本は12日の準決勝メキシコ戦(2-2、PK5-4)からスタメン4人を変更。フォーメーションは引き続き3-4-2-1を採用した。

 ゴールマウスにGKオビ・パウエル・オビンナ(流経大)を据え、3バックは右からDF大南拓磨(磐田)、DF岡崎慎(FC東京)、DF田中駿汰(大阪体育大)。中盤はMF高宇洋(G大阪)とMF田中碧(川崎F)がダブルボランチを組み、右ウイングバックはMF長沼洋一(愛媛)、左はMF舩木翔(C大阪)が務めた。前線はMF岩崎悠人(札幌)とFW旗手怜央(順大)が2シャドー。1トップにはFW小川航基(磐田)が起用された。

 決勝にたどり着くまでの4試合で15得点0失点と、圧倒的な数字を残してきたブラジル。前半19分、FWマテウス・クーニャがスルーパスを送り、スピードに乗ってPA内左に抜け出したFWアントニーが左足でグラウンダーのシュートを放つ。右ポストに当たってネットを揺らし、早い時間帯に先制した。

 耐える展開が続いた日本だったが、前半39分に隙を突いて同点ゴールを奪う。後方からのロングボールに小川が走り込み、DFムリロ・セルケイラが頭で処理し損なったボールにPA手前中央で反応。ボールの落ち際を左足で叩き、鋭いシュートをゴール右に突き刺す。ブラジルは今大会初失点。小川は準決勝メキシコ戦に続く得点となった。

 日本は後半開始から舩木に代え、MF相馬勇紀(名古屋)を投入。そのまま左ウイングバックに入った相馬の突破力をアクセントに、徐々に攻撃のペースをつかむ。同21分には岩崎との交代でMF三笘薫(筑波大)をピッチへ送り出した。

 膠着状態が続く中、後半32分にPA内右で仕掛けた小川が左足を負傷するアクシデントに見舞われる。同36分にMF神谷優太(愛媛)が投入され、旗手がシャドーから1トップに回った。

 結局、90分間では決着がつかず、勝負の行方はPK戦へ。先攻のブラジルは5人全員が決めた一方、日本は4人目までが成功するも、5人目の旗手が失敗。PK4-5で敗れ、あと一歩のところで優勝を逃した。