京都府警の警察署に勤務する30代の巡査長の男が、特殊詐欺の対策で知り合った70代の高齢男性から1千万円を超える現金をだまし取った疑いがあるとして、府警が詐欺容疑で巡査長を任意同行したことが15日、捜査関係者への取材で分かった。

 府警は巡査長を聴取し、容疑が固まり次第逮捕する方針。

 捜査関係者によると、巡査長は伏見署管内の交番に勤務していた昨年秋ごろ、金融機関から、「男性が多額の現金を下ろそうとしている」との通報を受けたことをきっかけに男性と知り合った。

 この際、巡査長は男性宅に多額の現金があることを把握。その後、男性に対し「こっちで現金を預かっておく」と虚偽の説明をし、2回にわたって計約1100万円を男性からだまし取った疑いが持たれている。

 巡査長は外貨投資を行っていたとの情報もあり、だまし取った現金はこの投資で生じた損失の穴埋めに用いられた可能性もあるという。

 オレオレ詐欺や架空請求詐欺といった特殊詐欺の被害者の多くは高齢者で占められている。警察では被害防止対策として、高齢者を中心に高額の払い戻しがあった場合は、積極的に声掛けをして注意喚起をしたり、警察に通報したりするよう金融機関に求めている。

 巡査長は今春の定期異動で府内の別の警察署に異動。その後、巡査長から連絡がないことを不審に思った男性が前任の交番に連絡して発覚した。