エジミウソン【写真:舩木渉】

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 ブラジル代表として日韓ワールドカップ優勝に貢献し、バルセロナではチャンピオンズリーグ優勝など数多くのタイトルを獲得したエジミウソン。現在は日本のスカイライトコンサルティング株式会社の協力のもと、選手育成に関する一大プロジェクトをスタートさせようとしている。ブラジルサッカーのレジェンドであるエジミウソンは、コパ・アメリカ2019をどのように展望し、また日本代表にどんな印象を持っているのか。(取材日:2019年6月13日)

――コパ・アメリカはどのような大会になるでしょうか。

「ネイマールなしでもブラジルは優勝の有力候補だ。しかし、過去の大会を振り返ると、戦力は非常に拮抗している。例えばチリが2連覇中だ。アルゼンチンでもブラジルでもなく、それは大変興味深い。優勝候補になるのはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビアだと思うが、ちょっとおもしろい大会になるのではないか」

――日本代表にはどのような印象を持っていますか。

「代表チームは一国のサッカーを反映し、象徴するもの。代表チームは日本のサッカー選手の象徴そのものである。だが、日本のサッカー選手には何か足りない。日本の文化には、リスペクトや規律正しいといった素晴らしいものがあるが、そういう美徳に関してはサッカーでは変えないといけない。良い意味でのずる賢さがないといけない。そこを学ばないともう一歩先にはいけない」

――日本では久保建英に大きな注目が集まっています。

「久保はまだ18歳と、非常に若い。彼がプロとして発達するために最適なチームを選ぶべき。バルセロナであろうがレアル・マドリーであろうが、そこで進化することが重要だ。そしてその進化はステップバイステップだ。そういった進化をすることでこの先の彼のキャリアが伸びるかどうかがわかる。

 もちろん彼には非常に注目している。日本の選手としてはアベレージ以上。外国でプレーしてきたことも影響しているだろうし、そのような背景は特筆すべきことだ。日本が次のレベルにいくために彼が貢献してくれればいいと思っている」

一呼吸おいた後、エジミウソンは「ただし…」と付け加えた。

「久保はメディアには気をつけないと。非常に大きな注目が集まっているだろうけども、マスコミが騒ぎすぎるとせっかくのサッカーを忘れてしまう。彼にとって一番大事なのはサッカーだ」

(取材・文:植田路生【サンパウロ】)

text by 編集部