試食宣伝会でお披露目した農業女子「みのり」のコラボ旗(鳥取県倉吉市で)

写真拡大

 JA鳥取中央倉吉西瓜(すいか)生産部は、行政と連携し、倉吉市を舞台にしたウェブコミック「みのりの大地」とコラボして販売促進に取り組む。同市の特産であるスイカの栽培を通じて、農業女子「みのり」の成長を描くストーリー。販促資材として主人公と特産「倉吉西瓜」が描かれた卓上旗500本を作成し、試食宣伝会やスーパーの店頭販売などでファンの獲得につなげる。

 コミックは、本田技研工業の「ホンダ耕耘機F90」とオリジナルキャラクターの「みのり」がセットになったプラモデルの販売がきっかけ。

 ホンダのパワープロダクツ事業を幅広い世代に広めようとコミック化を企画。発売元の連携企業である大手フィギュアメーカーが国内で唯一の工場を倉吉市に構えることから、コミックは倉吉市が舞台に選ばれた。

 行政などの支援を受け、2019年4月に本田技研工業のウェブサイト「パワープロダクツ・ブランドサイト」で連載が始まった。主人公が管内にある特産品で倉吉地区だけで作られる「極実西瓜」をモデルにしたスイカの栽培に向けてストーリーを展開する。

 「極実西瓜」は、スイカの台木にスイカの穂木を接いで栽培し、スイカ本来の味と香りを感じられるのが特徴。19年は30戸が12・1ヘクタールで栽培する。コミック化では、生産部が協力し、リアリティーのある作品につなげた。

 同部の長田重博生産部長は「新たなファンの獲得と売り上げ、面積の拡大につなげていきたい」と期待を込めた。